日本の聖地99の謎
「聖地」のこわい話・ヤバイ話が99個。いわゆる「500円本」ですが内容はてんこ盛りです!
日本の「聖地」と呼ばれる場所を選び、伝承や事件などをもとにした「謎」として並べたもの。コンビニなどを中心に販売される、いわゆる「500円本」シリーズの一冊で、神社ブームにも乗って一般書店でもよく見かけます。こうした本はセンセーショナルなタイトルの付け方をしますので、決してすべてをそのまま信じるわけにはいきませんが、知らない情報も多くて面白いですね。この値段でこの読み応えはすごいと思います。
説明文:「じつは「聖地」にはこわい話やヤバイ話が数多くひそんでいる!
千年以上前の歴史があるもの、最近できたもの、有名なものからご当地限定のものまで、日本には「聖地」と呼ばれる場所が数多くある。一般的なイメージは「神秘的」「ご利益がある」といったものだが、聖地にはもっと面白い不思議な事実や、触れてはならないエピソードがたくさん眠っている!
・じつは天皇陛下も入れない伊勢神宮の中枢部
・ハワイにも出雲大社がある
・伏見稲荷の鳥居は全部で何本?
・呪いの儀式に使われる聖地
・絶対に姿を見てはいけないコワイ神様 など99本!!」
いかにも怪しげなタイトルが並んでいますが、実際に寺伝などで語られているものを、前後の脈絡を無視して見出しにしたらこうなりがちですから、ある程度は当然なのでしょう。また、2012年に起こった対馬の仏像盗難事件や、同年の安倍晴明ゆかりの神社・晴明神社のグッズ販売のトラブルなど、最近の時事ネタもよく拾ってあるのが面白いです。
どれもややゴシップ的な書き方をしていますが、決してふざけたり揶揄したりするような内容ではありません。私はお寺・神社関係の本は結構読んでいますので、すでに知っているネタも多いのですが、こうして連続で読むのもテンポが良くていいですね。最後までニヤニヤしながら読めました。
ちなみに、「53.製薬会社に絶大な人気がある神社がある?」というタイトルで、奈良県桜井市の狭井神社が取り上げられていますが、そのページに掲載されている写真2枚を、私たち【奈良に住んでみました】が提供させていただきました。巻末にもクレジットを入れていただいて感謝です!ぜひ手にとって観てください!