
インドアグリーン・ライフ
身近に植物のある生活のための参考書。飾り方・歴史・育て方。トータル提案が楽しい!
インドアグリーンを使用したインテリア紹介を掲載した充実の一冊。観葉植物の育て方はもちろん、歴史(!)まで紹介してあるのが異色です。ただの園芸書ではなく、観葉植物類をトータルに楽しもうという提案がされていて、楽しく読了しました。
説明文:「インドアグリーンが置かれたさまざまなインテリア実例写真を掲載し、おし ゃれに楽しめるインドアグリーンのライフスタイル術を紹介しています。図鑑や管理術解説のページでは栽培しやすい植物の特徴、管理術を分かりやすく説明。気軽に簡単に、暮らしへ取り入れられるハウツーを解説し、提案しています。」
まずは「インドアグリーンがある部屋」として、12の家が紹介されます。どれも大量の緑を取り入れている事例ばかり。渋くてかっこいい系のものもあれば、華美になり過ぎているようなものもあって、見ているだけで面白いです。画像も大きいですし、育てられている植物の名前(と簡単な解説)もありますので、参考になりますね。
さらに、「インドアグリーンの歴史を辿る」のコーナーでは、日本における観葉植物の歴史がまとめられていて、これも興味深いですね。江戸時代に南国の植物が日本に持ち込まれたことから始まり、明治には温室が作られたり、昭和に入って植木屋が貸し鉢屋を始めたり。1980年代にはハイドロカルチャーが登場し、雑誌「私の部屋」「popeye」などに取り上げられてさらに一般化していく…といった流れだったようです。
さらに、地下鉄の通路に置いてある観葉植物、屋外で逞しく育っている観葉植物などの紹介ページがあったり、一般的な育て方とともにテラリウムの作り方があったりと、インドアグリーンをさまざまなアングルから紹介しています。「日陰に耐える植物」「乾燥に強い植物」などのコーナーもあり、初心者さんにも優しい作りですね。
なお、奈良に登場した園芸ショップ『GREEN PEOPLE』さん(HP・紹介記事)のオーナーさんのご自宅の写真なども掲載されていました!店舗もすごいんですが、ご自宅も緑でいっぱいなんですよ!それがセンスよく配置されていて、いい雰囲気ですね。
全体的に、緑を愛し、オシャレに緑と生活したい方には参考になる一冊です。お値段は2,000円とややお高めですが、それだけの価値があるでしょう。