2013-05-05

AmazonのKindleで自分の本を出す方法

「Kindleストア」から電子書籍を販売するのは意外と簡単…と感じさせてくれる一冊です

「日本では電子書籍は根付かない」という指摘も聞こえてくる中、アメリカ発の巨大ネット書店「Amazon」の電子書籍リーダー「Kindle」がリリースされています。登場したばかりの頃に比べて、電子書籍を読む側も、配信する側も敷居が下がって、次第にメリットが感じられるようになってきました。

本書では、電子書籍を配信するネタの集め方から、Kindleストアへの登録方法まで、初心者にも分かりやすく解説した一冊です。基本的に、データ作成にはWord(代わりになるソフトも紹介しています)を使うなど、パソコンの初心者さんでも分かりやすい内容になっています。


説明文:『自分の本を出版できたら…。そう思ったことはありませんか?一方で、「自分に書けるのか?」「お金がかかるのでは?」、そう考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、「電子書籍」の登場によって「本を出す」ハードルは格段に下がり、身辺雑記やちょっとしたノウハウなども本にできる時代になりました。世界最大のネット通販会社「Amazon」が始めた、無料で電子書籍を出版できるサービスを利用すれば、あなたも今日から「本」の著者になれるでしょう。その際、まず何をすべきなのか、どのようにすれば世に送り出せるのか、出したあとは何をすればいいのか。本書では、そんな疑問にお答えします。』


正直なところ、この手の本のパターンはいつの時代も一緒で、メルマガやブログなど「あなたにも簡単に出来る」と迫ってくる内容です。私は一応は最低限の知識は持っていますので、だいぶ飛ばして読みました。最初に紹介されている、Kindleストアからヒットになった小説『Gene Mapper』や、ニッチでディープな内容を書いた『アプリケーションを作る英語』の作者さんの紹介など、それなりに面白かったです。

この本が出版された2013年4月時点、すでに日本からKindleストアへの作者登録もスムーズに出来るようですね(少し前までは、ISBNが無い本は販売できない…といった状況でした)。iOSやAndroid端末で読めるアプリも登場していて、下地は整ってきたようです。

もちろん、登録の仕方や原稿作成の際の注意点などは細かく書いてありますから、初心者の方は安心でしょう。著作権を侵害しないための基本的な考え方について、詳しく解説されているのも親切ですね。

登録方法など、個人的に覚えておきたい点だけをメモしておきます。

●印税率は「70%」と「35%」を選べる。前者はKDPセレクトというものに契約した形。「最初の90日間は他の電子書籍サービスで配信できない」「購入者がダウンロードする際の通信費は作者が負担する」「最低販売金額が250円(USドルで2ドル99セント)、最高が1,250円に制限される」などの制約があります

●「無料」での配布は不可能。企業のカタログ的な内容のものも、基本的には配信を断られるとか

●Amazonのロイヤリティは、30%が源泉徴収されて支払われる。これを回避するためには、米国法人納税者番号(EIN)を取得すればいい。手続きの料金は2万円くらいから。英語が出来ればそれほど難しくないそうです


印税率に絡んではあれこれ悩みどころですが、それぞれにメリットデメリットもありますし、後々変更になる点も多いと思われますので、ネットの情報を調べながら進める必要がありますね。

とりあえず「Kindleストアから電子書籍を出版するのは、意外と簡単そう」ということは理解できましたので、いつかのその日に備えて情報収集を続けたいと思います!


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