イケ麺!
全国ローカル「地麺」を巡るレポート。テレビでお馴染みの勝谷誠彦さんのご著書です
コメンテーターなどでお馴染みの勝谷誠彦さんが、全国に食べ継がれてきた「地麺」を紹介する一冊。雑誌「旅」の連載記事をまとめたもので、2006年発売。やや情報が古くなっている可能性はありますが、麺好きな人間にとっては堪らない内容ですね。B級グルメブームに乗って登場したご当地麺とは違い、麺に地場の特産品が練り込んであったり、食べ方が独特だったりと、全く知らない麺の世界が紹介されています。
説明文:「日本のどこかで、私を待っている「イケ麺」を求めて→雑誌、テレビなどで活躍中のコラムニスト・勝谷誠彦による、全国食べ尽くし麺道中!この国で生まれ、食べ継がれてきた「地麺」こそが「イケ麺」である。横手市・太田市の焼きそば、長崎のちゃんぽんといった「メジャー麺」から、熊本の太平燕、長崎のシモン麺などの知られざる「イケ麺」まで、食べに食べたり約百種。ガシリとした歯応えのコシ、つるりとした喉越しの「イケ麺」を求めて全国津々浦々。「麺の国」日本の心を探る。カラー写真多数掲載。」
北海道から沖縄や韓国まで、全国15エリアでのレポートが収録されています。例として、個人的に少しは馴染みのあるエリアの内容を挙げてみます。
●「三重のイケ麺」四日市市の手延べ冷麦、伊勢市の伊勢うどん
●「大阪のイケ麺」大阪市北区の特製シチューうどん、藤井寺市の湖布うどん、大阪市東住吉区のかすうどん
●「新潟のイケ麺」十日町市のへぎそば、新潟市のイタリアン、新発田市の稲穂ラーメン、長岡市のイタリアン
有名どころから、聞いたことがないようなものまで。日本人は本当に麺が好きなんですね。麺料理はバリエーションも豊富ですし、基本となるそば・うどん・中華であっても、あらゆる変化球が存在しています。実際に食したら違いが全く分からないのかもしれませんが、いつか食べ歩いてみたいですね。
なお、勝谷氏は最近でこそ政治方面の活動が目立ちますが、もともとはコラムニストとして活躍していた方です(Wikipedia)。趣味の鉄道関係やグルメ関係の著作もあり、讃岐うどんを味わう団体「麺通団」に関わっていたり、自らうどん店の経営に携わったりという経歴の持ち主なのです。食のレポートもさすがですからご安心くださいw