2012-06-17

みうらじゅんマガジン vol.3 フィギュ和

和テイストの不思議な人形「フィギュ和」。みうらワールド全開です

鬼才・みうらじゅん氏が収集した、日本全国で販売されている不思議な人形(和テイストなフィギュアだから「フィギュ和」)を紹介するフォトブック。

海女・獅子舞・阿波踊り・なまはげなど、本当にありとあらゆるものがフィギュア化されていて、日本人は昔からこういうものが大好きだったんだと思い知らされます。人形としての出来栄えは悪くないとしても、それが妙に高かったり、飾りづらかったりするのですが、旅先で財布の紐が緩んでいる時はヤバイんでしょうね。

観光地のおみやげ屋さんには、一体誰が買うのか、そしていつから置いてあるのか、そしてそんなお高いお値段で本当に売れるのか…と、心配になるような人形が見つかったりします。みうらさんはそれを丹念に買い集め、その集大成としてこんな本になりました。趣味と実益がマッチしてて羨ましいと、ほんの一瞬だけ思いますが、こんな人形を買うのも、重たい思いをして持ち帰るのも、自宅に置いておくのもイヤですw

前書きで、みらさんは誰がこれを買うのかというものを見つけた時について、「私はそれを少しでも克服、または理解する手段として、黙って『まず買う』努力を続けてきた。買って、買って、結果集まって、その時初めて自分がどう感じるかが重要だと決めたのだ」と述べています。

TV見仏記で天橋立に行った際に、嬉々として「股のぞき人形」を購入していた姿が写っていただけに、単に好きなだけだと思いますが、こんな説明の付け方も「マイブーム」という言葉の生みの親のみうらさんらしいですね。

かといって、この本を手元に置きたいか…というと、全くそんなことはありません。みうらさんマニアの本棚にあればそれでいいと思います!


『<$MTEntryTitle$>』より

『<$MTEntryTitle$>』より

『<$MTEntryTitle$>』より

『<$MTEntryTitle$>』より

『<$MTEntryTitle$>』より


【みうらじゅんマガジン vol.3 フィギュ和】の関連記事

  • 『マンホール:意匠があらわす日本の文化と歴史 (シリーズ・ニッポン再発見)』~マニアさんが画像コレ約400点を紹介。画像は白黒。地域紹介の読み物的に充実してます~
  • 『厳選! デザインマンホール大図鑑』~美しいデザインのマンホールが553枚!見やすくコラムも充実。お勧めです!~
  • 『大人の探検 奇祭』~大人の探検シリーズ二冊目は「奇祭」。読みやすくて適度に専門的。かなり楽しめます!~
  • 『デザインマンホール100選―阿寒から波照間島へ旅歩き』~マニアご夫婦が集めた美しいマンホールの蓋の画像が多数。旅行ガイド本のような楽しさ!~
  • 『世界でもっとも阿呆な旅』~スケベニンゲン、エロマンガ、鼻毛。「珍地名」探訪マニアの活動記録。呆れるほどの情熱!~
  • 『南極1号伝説 ダッチワイフからラブドールまで-特殊用途愛玩人形の戦後史』~ラブドールの歴史をたどった真面目な一冊。(※アダルトではありませんが18禁で)~
  • 『いやげ物 (ちくま文庫)』~もらって嬉しくない土産物=「いやげ物」。400点強の写真入りでMJワールドが炸裂します!~
  • 『JAPAN UNDERGROUND』~日本の「地下空間」の写真集。あまりにも退廃的で蠱惑的。身震いするほどの美しさです~
  • 『巨石巡礼―見ておきたい日本の巨石22』~全国22ヶ所の「巨石」スポットを紹介した一冊。写真も美しく、ガイド本としても使えます~
  • 『古くて新しいお江戸パワースポット 富士塚ゆる散歩』~関東に残る「富士塚」を探して登り、信仰する人々に密着し、その魅力を伝える充実の一冊~
  • 『おかしなジパング図版帖 -モンタヌスが描いた驚異の王国-』~17世紀のオランダ人が描いた奇書『日本誌』。とんでもない挿絵が興味深く面白い!~
  • 『キャラ立ち民俗学』~確珍犯・即身仏・天狗・飛び出し坊や・鍾乳洞など、広大なMJワールドの入門編に最適!~


  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ