2012-04-05
万葉集―美しき“やまとうた”の世界 (ビジュアル版日本の古典に親しむ (3))
美しい写真とともに万葉歌を紹介する豪華仕様な一冊
美しい写真とともに万葉歌を紹介する、豪華な仕様の一冊。4つの時代別に区切り、百首あまりを掲載しています。入門編として購入されることも多い「ビジュアル版 日本の古典に親しむ」シリーズの一冊だけに、東歌や防人の歌などもしっかり含まれていて、満遍なく紹介されている印象です。
ただし、解説は意外と辛口でマニアック。山部赤人については、「文学的にはあまり秀れていない赤人の長歌の中でも…」などの辛口評価っぷりです。確かに大げさで仰々しものが多いとはいえ、この書き方であれば何も知らない初心者さんよりは、少し知識がある人間のほうが楽しめるでしょう。
「定価2,400円」とややお高い本ですが、中古本が安く出回っています。気が向いた時に適当にページをめくって楽しんだりするのに最適ですし、紙質がいいのでお風呂で読んだりもしています。決して誰にでもオススメできるとは言いませんが、興味のある方は探してみてください。