2011-12-26

東大寺 (別冊太陽 日本のこころ)

一冊丸ごと「東大寺」。写真も多めで圧巻の内容です!

別冊太陽の一冊丸ごと「東大寺」。日本有数の大寺院の歴史が、創建当初から現代まで丁寧に解説されています。監修は奈良博の西山厚さん。歴史・宗教思想・仏教美術など、難解でややこしく思える箇所もありますが、図版が多数掲載されているためとても読みやすいですね。

金鍾寺と呼ばれていた時代のこと、南都六宗兼学の寺院が平安時代に天台と真言が加わり八宗になったこと、華厳宗と他宗との関係性、停滞の時代と考えられやすい平安時代の東大寺のことなど、しっかりと掘り下げてあって興味深かったです。また、法華堂の諸仏やお水取りの解説なども分かりやすいですし、大仏さまを再建した重源上人や公慶上人のエピソードなどは何度読んでも感動します。

挙げていくとキリがないのですが、図版もとても充実していて、二月堂の秘仏・十一面観音像(小観音)をラフに描いた類秘抄、再建時の二月堂や大仏殿の図面などもいいですね。

一つの寺院について、これだけ分かりやすく、同時にこれだけ充実した内容になるのは、さすがは東大寺です。奈良好きな方はぜひ手にとってみてください!


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