2011-11-24

ニッポンの観覧車 (イカロス・ムック)

日本の観覧車の美しいビジュアル本。造形美に気付かされます

大小さまざまな日本の観覧車20基をセレクトして、美しい写真をメインに各2~4ページほどで紹介した一冊。私は、観覧車自体には興味はありませんが(というよりも怖くて苦手)、巨大構造物としては面白いですね。最近では中心へ伸びるスポーク部分がないタイプのもの(後楽園ゆうえんちの「ビッグオー」)など、色んなタイプが登場していることが分かります。

本書が刊行された2009年9月現在、全国には153基の観覧車が営業していたそうです。身近な所では、真っ赤な構造が美しい「HEP FIVE 観覧車」と、見晴らしのいい「天保山大観覧車」などが掲載されています。改めて見てみると美しいものですね。色んな角度からこれだけを眺めてみたいとさえ思います。また巻末には「観覧車トリビア」があって、これが面白いですね。日本最初の観覧車、現役最古の観覧車、観覧車の製造メーカー、世界の観覧車など、いらない豆知識が楽しく読めます。

色んな観覧車を見ていると、最新のものでもどこか懐かしいような、時代を遡ったような不思議な気分になりますね。気軽にパラパラッとめくるには面白い一冊でした。


【ニッポンの観覧車 (イカロス・ムック)】の関連記事

  • 『マンホール:意匠があらわす日本の文化と歴史 (シリーズ・ニッポン再発見)』~マニアさんが画像コレ約400点を紹介。画像は白黒。地域紹介の読み物的に充実してます~
  • 『厳選! デザインマンホール大図鑑』~美しいデザインのマンホールが553枚!見やすくコラムも充実。お勧めです!~
  • 『大人の探検 奇祭』~大人の探検シリーズ二冊目は「奇祭」。読みやすくて適度に専門的。かなり楽しめます!~
  • 『デザインマンホール100選―阿寒から波照間島へ旅歩き』~マニアご夫婦が集めた美しいマンホールの蓋の画像が多数。旅行ガイド本のような楽しさ!~
  • 『世界でもっとも阿呆な旅』~スケベニンゲン、エロマンガ、鼻毛。「珍地名」探訪マニアの活動記録。呆れるほどの情熱!~
  • 『南極1号伝説 ダッチワイフからラブドールまで-特殊用途愛玩人形の戦後史』~ラブドールの歴史をたどった真面目な一冊。(※アダルトではありませんが18禁で)~
  • 『いやげ物 (ちくま文庫)』~もらって嬉しくない土産物=「いやげ物」。400点強の写真入りでMJワールドが炸裂します!~
  • 『JAPAN UNDERGROUND』~日本の「地下空間」の写真集。あまりにも退廃的で蠱惑的。身震いするほどの美しさです~
  • 『巨石巡礼―見ておきたい日本の巨石22』~全国22ヶ所の「巨石」スポットを紹介した一冊。写真も美しく、ガイド本としても使えます~
  • 『古くて新しいお江戸パワースポット 富士塚ゆる散歩』~関東に残る「富士塚」を探して登り、信仰する人々に密着し、その魅力を伝える充実の一冊~
  • 『おかしなジパング図版帖 -モンタヌスが描いた驚異の王国-』~17世紀のオランダ人が描いた奇書『日本誌』。とんでもない挿絵が興味深く面白い!~
  • 『キャラ立ち民俗学』~確珍犯・即身仏・天狗・飛び出し坊や・鍾乳洞など、広大なMJワールドの入門編に最適!~


  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ