2011-09-08
神社のことがよくわかる本
知っているようで知らない「神社」にまつわることを復習できる一冊
知っているようで知らない「神社」にまつわることを復習できる一冊。私はどちらかというとお寺好きで、神社に関してはそれほど調べた経験がなかったので、とても参考になりました。明治時代に巻き起こった神仏分離と廃仏毀釈についても、仏像好きから見れば「大事な仏さまを破壊しやがって…」と写りますが、その時、神社側が高笑いをしていたのでは無かったことが分かっただけでも大きな収穫ですw
章立ては、1.神社の発祥とその経緯、2.祀られる神々の系譜、3.神社の見方、4.神社四方山ばなしの4章。神社にある鳥居・狛犬などのアイテムを詳細に解説していく3章も見応えがありますが、私は特に2章が面白かったです。日本最古の神話「古事記」のストーリーを追いながら、産まれでた神々の名前とともに、現在どこの神社で祀られているのかが記してあるのがいいですね。例えば、「祝詞の神とされる天児屋命は枚岡神社に祀られ、春日大社に勧請されました」という風に、どこにどの神さまがおわすのか、日本地図の上に具体的に描けるようになります。
神社や日本の神さまのことを全く知らない初心者の方には、ちょっと難しい内容も多いかもしれませんが、ちゃんと噛み砕いて解説されている分かりやすい内容だと思います。興味のある方はぜひ。