2011-07-27
白洲正子 祈りの道 (とんぼの本)
白洲正子さんの視線が凝縮され、その魅力を俯瞰できる一冊
2010年9月に刊行された、白洲正子さんの孫(白洲信哉さん)がその業績をまとめた本。生誕100年展に合わせたためか、かくれ里や十一面観音巡礼などからの紹介が多めです。白洲正子さんの視線が凝縮されたような、その魅力を俯瞰できる一冊でした。
私も、ここ最近でかなりの白洲正子本を読んできましたが、全てに目を通すことは難しいでしょう。この本では、「木 なまえ・かたち・たくみ」「私の古寺巡礼」「近江山河抄」など、様々な作品から引用されていて読みやすかったですね。
「白洲正子とは何者か?」を知る手始めとして、最適な一冊だと思います。奈良や滋賀にひっそりと佇む古びたお寺や仏さまの風情がお好きな方は、ぜひ手にとってみてください。