2011-07-19
日本書紀 (まんがで読破)
駆け足で読む「日本書紀」。内容を大づかみしたい方はどうぞ
古典を読みやすくする「まんがで読破」シリーズの日本書紀版。こちらも190ページと短めですから、全30巻の日本書紀を駆け足で紹介しています。また、漫画の絵も、古事記版よりも今風に。各天皇のキャラを見ていてもそれなりに楽しめますね。
オーソドックスにストーリーを紹介していて、神代はわずか50ページほど、後は天皇紀になります。キャラが弱い天皇の部分はサッと紹介して、重要エピソードを追っていくため、テンポよく読めました。抜けた部分も少なくないと思いますが、ちゃんと壬申の乱の後、持統天皇が軽皇子に皇位を譲るところまで描かれています。古事記とは違って、余計な傍流のエピソードが少ないからこそですが、これでこそ「まんがで読破」でしょう。
ただし、古事記との違いなどがほぼ触れられておらず、そこだけは残念。古代日本の天皇たちが活躍するストーリーが読みやすく、面白く紹介されていますので、たくさんの方に読んで欲しい作品です。