2011-07-05
図説 日本人の源流を探る 風土記
「風土記」の成り立ちや基本的な性格が把握できる一冊
古代関連の入門編としてよくお世話になっている、青春出版社さんの「図説」シリーズの『風土記』版です。
風土記は、古事記・日本書紀の補助的資料として扱われることが多く、どのような時代背景で編纂され、どんな内容だったのかは、あまり理解していませんでした。この本では、古事記・日本書紀との違いに重点を置いて解説されていて分かりやすいですね。現代まで完全に残っている5つの風土記が制作年代は少しずれていて、「和銅風土記」「天平風土記」の2つに大別されるなど、基本的なことから知ることができました。
ただし、やはり古事記・日本書紀のそれなりの知識がないと理解できませんので、私ももう少し基本を身につけてから再読したいと思います。
なお、この本は新書版『図説 地図とあらすじでわかる!風土記 (青春新書インテリジェンス)』としてほぼ同内容で再発売されています。今探すならこちらをどうぞ。