マニアックでオタクな鬼才の絵師・伊藤若冲に関する入門書

異能の画家 伊藤若冲 (とんぼの本)

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狩野 博幸,森村 泰昌 新潮社 2008-01

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土地持ちのボンボンで、細密な描写にこだわり、珍しい物好きなオタクで、一生独身を貫き、数々の驚くべきテクニックを操ってきた鬼才・伊藤若冲に関する入門書。ニワトリを画題にした細密画が印象的ですが、それ以外にもありとあらゆる技法を用いていたことが分かります。若冲の人となりが読みやすくまとめられていて、入門には最適ですね。収録点数も多いのですが、やはり一点一点が小さめなのが残念。別途図録と見比べながら鑑賞したくなります。私のような初心者には最適の良書でした。

※若冲のお墓（とデザインした五百羅漢像）は京都の黄檗宗のお寺・石峰寺にあります。萬福寺と合わせてお参りに行きたい！