2019-06-25
旅先銭湯
テーマは「わざわざ行きたい風呂屋のあるまち」。旅先で訪れたい銭湯多数!
『レトロ銭湯へようこそ 関西版』(紹介記事)の著者である松本康治さんが編集を務め、複数名のライターが執筆を手がけたムック形式の銭湯本。
テーマは「わざわざ行きたい 風呂屋のあるまち」。全国の銭湯を守ろうとする人たちの奮闘ぶりや、観光の一環として地方都市の銭湯を巡ったレポートなどが掲載されており、内容はバラエティ豊か。良い意味で「同人誌」的な雰囲気を感じる、他にはないユニークな内容です。
旅先で出会い、フト気になって立ち寄った昔ながらの銭湯。観光要素はゼロなのに、どんな観光施設よりも深く心に残るローカリズムの聖地。だが地方の銭湯は急激に廃業が進んで絶滅寸前となった。 そんな中、それぞれの銭湯をなんとか残したいと行動する人たちも現れた。そんな人たちにスポットを当てつつ、全国23ヵ所のレトロな銭湯と周辺地域を紹介し、旅先で銭湯を訪れることの魅力を探る。
「内容紹介」より
本書の後書きで語られていますが、人口減少・高齢化が進む地方で銭湯が生き残るには、住民の生活衛生機能だけではなく、「旅行者の目的施設になれるか否か」が重要になってきます。
本書では「旅で訪れる」をテーマに、舞鶴・福知山、錦江、諏訪、浜名湖、六甲山、小樽など、地方の銭湯について語られます。豪雨水害に見舞われた銭湯を取り上げたり、トレッキングの後に入る施設として、銭湯の火を守る人や新たに銭湯へ関わる人など、さまざまな切り口から取り上げています。
すべての書き手から銭湯への愛が感じられて素晴らしいです!
なお、続編にあたる『旅先銭湯2』も発売されていますので、あわせてどうぞ!