2019-03-22

団地の給水塔大図鑑

全国の400もの給水塔を集めた1冊。県営橿原団地の「くぐれる給水塔」も注目!

団地の給水塔大図鑑
団地の給水塔大図鑑
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小山 祐之
シカク出版
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団地の「給水塔」だけを、全国から400も集めて、分類し、ずらりと並べた一冊。街角観察などの1ジャンルとして給水塔を扱っている方がいるのは知ってましたが、これは確かに楽しいかも!



給水塔の世界はこんなにも華やかだ!「団地にある給水塔」だけを400基超収録した史上初のデータベース。色も形も個性豊かに、団地の暮らしを支える塔たちの美しい姿をご覧ください!

「内容紹介」より


給水塔とは、団地や工場などに安定して水を供給するための設備で、近年はポンプなどの性能向上のため新設されることはまず無く、次第に数を減らしているとか。どこかで見たような気もするんですが、意識していないとスルーしちゃいそうですね。

本書で紹介された約400の給水塔は、その形状ごとにボックス型・とっくり型・むき出し型・やぐら型・まち針型・フエラムネ型などに分類され、意外とバリエーション豊富なことがわかります。効率を考えたらシンプルな同じ型に落ち着きそうなものなんですが、そうではないんですね。

形状ごとに東西で偏りはあるものの、全国に分布していて、奈良県のものも14件も掲載されています(しかもすべて現存してます)。これらはすべて団地用に造られたもので、意外と普段から目にしている方も多いでしょう。

また、橿原市の県営橿原団地にある給水塔は、「常識破りのくぐれる給水塔」と題して、見開き2ページで紹介されています。ただ単にくぐれるだけで、誰にも何のメリットもないんですが、なぜこんな形状になったんでしょうか?

給水塔も、近い将来に消えていく昭和の風景です。ぜひ今のうちに見ておきたいですね。



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