2017-05-14

「町中華とはなんだ」など、2017年春ごろに読んだ本(5冊)

〆切仕事術・本の時間を届けます・二畳で豊かに住む・コクヨのシンプルノート術

なにげなく通っていた町の中華食堂。もしかして、最近数が減っている? 昭和の古きよき食文化を記録するため、男たちが立ち上がった!

『裁判長! ここは懲役4年でどうすか』の北尾トロを中心に結成された「町中華探検隊」。彼らの使命は、高齢化の荒波にさらされて滅亡の危機にある個人経営の大衆的中華料理店の研究・記録だ。半チャンラーメン発祥の店に行ってみたり、早稲田・神保町など中華料理店密集地帯でハシゴしてみたり、化学調味料に思いを馳せてみたり。登場する店も超個性的。夫婦で出前をする店、チャンポンを食べたことがないのに作る店、未亡人が経営する店……。大量の中華料理の向こう側に見えてきたのは、戦後日本の食文化の歴史だった--。人気ライターたちによる、異色の食べ歩きエッセイ。

「内容紹介」より


ライターの北尾トロさん、下関マグロさんら3名が、町のどこにでもあった「町中華」を食べ歩いたレポート。町中華とは厳密の定義されてませんが、「カツ丼やカレーなども出す中華料理店」というニュアンスで、最近どんどん数を減らしています。

食べ歩きの本であるにもかかわらず、本文にはお料理も店構えの写真もなく、しかも美味しいお店を求めているのでもないという、独自路線です。昨今のチェーン店と比べれば決して安くもなく、化学調味料で舌がピリついたりする。そうわかりながらお店を巡るんですから、不思議な趣味ですね(笑)

ライター3名が交互に原稿を担当し、町中華をめぐる活動を報告するというスタイルですが、それだけでちゃんと単行本1冊分になるのはすごい!最後まで飽きずに読めました。ただ、やはり料理の画像くらいあればさらに良かったのに……とも思います。

この企画は、BS朝日で「ぶらぶら町中華」という番組化されたりしていますので、興味がある方はそちらもぜひ!




著者は人気ブックライターにして〆切の達人! しかし、昔は違った。高校、大学時代は遅刻魔。最初に入った会社でもルーズで、周囲に迷惑ばかりかけていた。次の会社では、目の前に積み上がった膨大な量の仕事に、途方に暮れる毎日。サラリーマン時代にふぅふぅ言っていた著者が、その後、フリーランスになって、当時の3倍、4倍の仕事ができるようになれたのは、〆切を味方につけたからだった!当時の著者と同じ境遇にいるすべての仕事人を救う一冊!

〆切守り率100%のメソッド大公開! 「なんとかなるさ」はまったくならない。

◎〆切を守るための「打ち合わせ」の仕方
◎文章をすばやく書くコツ
◎〆切を守ってもらう方法
◎〆切に間に合わない言い訳をさせない方法

「内容紹介」より


毎月1冊ペースで著作を発表し続けているという、ブックライターさんの仕事術。職種が近いこともあって、参考にしたい部分が多々見つかりました。

本の執筆のような長期間にわたる仕事となると、スケジューリングがとても難しいものですが、この方は仕事を細かく分割して、すべてに〆切を設けることで着実にクリアしていくスタイルを用いています。際立って目新しいメソッドは見当たりませんが、私個人的にも実践している項目も多かったですし、これからも自分のフォームチェックのようなつもりで、何度か読み返したいと思います。

一番重要なのは、毎日のように締切に追われてドキドキするのではなく、「締切に追われたくない」と自覚することでしょう。この考え方が身につけば、ストレスは大幅に減ります。これは常に心がけたいですね。




私設図書館、古本屋、ひとり出版社…etc. 「本が好き」な女性たちが選んだ、 「本にかかわる」自分らしい生き方――

南三陸の廃校で、瀬戸内の小さな島で、東京の下町で……。本にまつわる仕事を自分で始めた女性たちの決断と、本にかける思いとは。全国の個性派女性オーナー書店や本がつないで誕生したコミュニティも紹介!

「内容紹介」より


本好きな女性たちが、古書店や私設図書館をオープンするまでのエピソードをまとめた一冊。

きっかけは、急な思いつきだったり、以前から編集者として活躍されてい方がいらっしゃったりしますが、紹介されている10件の事例すべて、紆余曲折のドラマがありながら、好きな本と関われている姿に好感が持てます。

とはいえ、「不便な場所に古書店を作って、売上は大丈夫なのか?」といったモヤモヤが残るのも事実ですね。そういったリアルなところには触れられないため(それはそれでまったく問題ありませんが)、余計な心配をしてしまってなかなか集中できませんでした(笑)


かつてウサギ小屋などと海外から揶揄されたように、日本の住宅事情は劣悪だとされている。だが夏目漱石や内田百けん、高村光太郎など極小の空間を楽しみながら住んだ先人たちをみると、広さのみが豊かさに通じるとは言えないのではないか。本書は、究極の住居の実例を示し、住むことの根源を考えてみようとするものである。狭い住居の工夫を知って身の丈の生活の意味を再検討する。

「内容紹介」より


夏目漱石や内田百けん、高村光太郎など、近代の著名人たちが「二畳」という狭小住宅に住んでいた時代の文章や証言などから、その暮らしぶりを再考した一冊。

火事で焼け出されて、または創作活動のために山奥に引きこもってなど、理由はさまざまですが、みな苦労しながらもそれなりに狭さや不便さを楽しむように生活している様子が伝わってきます。

また、長い間病床にあった正岡子規、長崎で被爆しながら救護活動にあたった永井隆の例、さらに川が氾濫したらひょいと担いで移動する多摩川の渡し場の小屋、四国の遍路道にある茶堂をたずねた記録なども掲載されています。

家が狭いということは、自然と持ち物も減りますし、これからこういうライフスタイルも見直されても良いでしょう。「家が狭くてもまぁいいか!」という価値観がポジティブに認められるようであってほしいと思います。


日本でいちばんノートを売る会社が実践する、最強のノートメソッド100!

ノートの企画・販売において最高の歴史と実績をほこる、コクヨがおとどけするノート活用のハック集。方眼・横線・無地、3種のノート本来の活用方法と、コクヨ社員自らが実践する「成果があがるノートの技術」100メソッドを本邦初公開!

「内容紹介」より


ノートのプロがそろったコクヨさんの社員さんたちの、実際にノートの使用例が100も掲載された一冊。同じような使い方をしている例もいくつか見受けられますが、「こんなアイディアがあるのか」と思えるものもいくつも見つかりました。

本書では、方眼ノート・ 横線ノート・無地ノートの3つにわけて紹介されています。自社のものが多いかと思いきや、他社製品を愛用している方も意外と多い印象なのが面白かったです。使い心地を調査する目的もあるのだとか。メソッドはさまざまで、

●図解・吹き出し・矢印を使う ●右ページ(または左ページ)のみを使って片側は開けておく ●最初から半分に折って使う ●横にして3等分して使う ●アイディア出しは中心から使う ●資料や名刺は直接貼るなど、●打ち合わせのメモは前から、発想のメモは後ろから書く ●よく使う情報は最後にまとめる など

いろんなこだわりがあるんですね。取り入れるかどうかは別としても、これだけプロのノートがまとめて見られるのはそれだけで楽しかったです。



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  • 『路上の芸術【復刻版】』~2005年のマンホール本の復刻版。鑑賞よりは、下水道やトイレの歴史の解説がメインです~
  • 『大阪夜景』~ひたすら大阪の夜景を紹介する写真ガイド本。バリエーションも豊富で、さすが大阪です!~
  • 『マンホールの博物誌』~マンホールや下水道の技術や歴史などを解説した一冊。妙に豪華でかなりお固い内容です~
  • 『地方にこもる若者たち 都会と田舎の間に出現した新しい社会 (朝日新書)』~現代の「地方都市」の若者の意識を分析した一冊。私の時代ともまた違った若者像があります~
  • 『DT (角川文庫)』~DT=「童貞」。みうらじゅんさん・伊集院光さんが童貞的ライフスタイルを語りつくします!~






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