DT (角川文庫)
DT=「童貞」。みうらじゅんさん・伊集院光さんが童貞的ライフスタイルを語りつくします!
2002年に発売された『D.T.』の文庫版。DTとは「童貞」のこと。「ゆるキャラ」なんて言葉を生み出したみうらじゅんさんと、「中二病」という言葉の生みの親である伊集院光さんの共著です。お二方とも大好きな私ですが、この本はずっと未読でした。いい年になってから読んでみても、これは面白い!くだらなさにニヤニヤしますね(笑)
説明文:「心が童貞であれば人生は味わい深い。俺たちはそんな「心が童貞」=「童貞力を持つ」男たちを「DT」と呼ぶ――。童貞の素晴らしさを説いた歴史的名著がいま甦る。文庫化にあたっての語り下ろしも収録!」
本書は、すべてお二人の会話形式で進んでいきます。テーマはひたすら童貞について。よくそんなに語ることがあるなと驚くほどです(笑)
世間的には、未熟者として見下されることの多い童貞。しかし、童貞であることは決してマイナスではなく、鬱屈とした状態が長かったからこそ、想像力と創造力を育むのだとか。一般的に「中二病」と呼ばれる症状も、男子の場合はほぼもれなく「童貞」という要素が付随しますから、余計にややこしいんですね。
本書の名言の一部を抜書きしてみます。
「大人になってからモノを創るような人間は、間違いなく童貞期が長かった」
「『童貞目線』を取り戻したい」
「童貞って、本当の意味での『自由人』なんだよね」
「(エロ本のお話)いま本買って家に全速力で帰るなんてことないでしょう」
「(女の人に対して)褒めないけど殴りもしない」
「いくつになっても、中3のときの自分にとって快適なことを意識してますよね。ベンツ買うよりもビデオデッキ3台あるほうが嬉しいとか」
「DTの理想って、けっこう寅さんじゃないかって思うんだよね。寅さんってキープオン童貞だよね」
最初から最後までこんな感じです。深夜ラジオを聞いている感覚で楽しめますので、ニヤニヤしたい方はぜひ!