2014-06-25
マンホールの博物誌
マンホールや下水道の技術や歴史などを解説した一冊。妙に豪華でかなりお固い内容です
マンホールの蓋について調べていた際に見つけた本。マンホールから下水道システムの技術や歴史など、詳細に記しています。発売は2005年。建築家・安藤忠雄さんの対談があったり、マンホールの蓋を製造する工場のレポートに阿川佐和子さんが登場したり、妙に豪華です。
正直なところ、技術的なことはよく理解できませんでしたが、マンホールを取り巻く豆知識や、現状の問題点などが把握できました。
説明文:「この『マンホールの博物誌』は、マンホール鉄蓋における過去、現在、そしてこれからの問題・課題の変遷を辿るとともに、さらに進化を続ける次世代技術の胎動を分かりやすく紹介した本である。都市の地下空間と地上を結ぶトビラ=マンホールの蓋。その過去、現在、未来を「歴史」「文化」「技術」の視点から解き明かす。」
下水道システムの歴史から、最先端の技術、問題点まで、トータル的に扱っていますから、門外漢にはややこしいページも多めです。個人的に興味のあった「マンホールふた」だけにポイントを絞って読んでいくと、面白い情報がいろいろと得られました。
●マンホールの日本語訳は「人孔」
●日本全国に、マンホールの蓋は約1100万個ある(下水道のもののみ)
●直径60cm・重さ40~60kgのものが主流
●デザイン蓋と呼ばれるものが登場したのは1980年代
●現在はスリップ防止に重点を置いたタイプが主流に
定価2,800円の本ですが、すでに絶版になっていて中古本の価格も上がっているようです。図書館などで見つかる可能性が高いですから、興味のある方は探してみてください。