2015-11-09

「古代史」ミステリーツアー (だいわ文庫)

古事記・邪馬台国・蘇我氏など、古代史を17のテーマで解説。分かりやすい内容です

縄文時代から古事記、邪馬台国、大和王朝など、古代史の17のテーマについて、ルートマップ付きで解説した一冊。古代史研究者の瀧音能之さんが監修したもので、論争になっているものも各論を平たく紹介しており、ぶっ飛んだ新説などが提示されるような内容ではありません。初心者さんにも読みやすい内容でしょう。

じつは、蘇我氏により殺害された崇峻天皇の本当の墓と目される、桜井市・天王山古墳の写真を提供させていただいたため(P103)、編集者さんからご献本いただきました。2015年9月の発売でしばらく本棚に積んでおきましたが、読み始めたら面白くて、あっという間に読み終えました。


説明文:「宮都跡、神社寺院、古墳、神話の伝承地、出土した土偶や青銅器―。17の「謎」をテーマにした旅から、古代日本のミステリアスな魅力と全貌が浮かび上がる!」


本書では、17の項目ごとにまずはマップが掲載され、各地を順番に巡る、という構成になっています。例えば、ルート7「蘇我氏の盛衰」では、関連する土地として蘇我都比子神社・島庄遺跡・天王山古墳・石舞台古墳・甘樫丘が登場。場所とともにエピソードや現在の学説などを紹介しています。

●東北地方の縄文人 ●邪馬台国─九州編 ●邪馬台国─大和編 ●幻の古代出雲王国 ●日本神話と出雲 ●古代豪族の姿 ●聖徳太子の謎 ●大化改新の虚実 ●古代最大の内乱 ●太陽信仰の源流 ●『万葉集』の謎 ●宮廷内の紆余曲折 ●仏教寺院を巡る謎 ●天孫降臨の裏事情 ●天皇家の物語 ●九州王国の実像

項目名だけではやや分かりづらいものもありますが、縄文から日本神話、葛城市の盛衰、聖徳太子、壬申の乱、磐井の乱など、主なトピックはしっかり抑えています。図や表も豊富で分かりやすいですね。いろんな説が見られますので、初心者の方もぜひ!



【「古代史」ミステリーツアー (だいわ文庫)】の関連記事

  • 『古墳時代 美術図鑑 (別冊太陽 日本のこころ)』~古墳時代の物たちを美術的に見つめ直した一冊。美しくて読み応えあり!~
  • 『日本人はどこから来たのか?』~日本人の祖先はどのルートで渡ってきたのか?興奮できる一冊です!~
  • 『古代天皇誌』~神武~桓武天皇まで、古代の天皇を解説。やや駆け足で消化不良感も~
  • 『「古代史」ミステリーツアー (だいわ文庫)』~古事記・邪馬台国・蘇我氏など、古代史を17のテーマで解説。分かりやすい内容です~
  • 『瓦と古代寺院 (臨川選書)』~古代寺院の姿を、発掘調査の結果と出土した瓦から読み解いた一冊。やや難解です~
  • 『古代天皇陵の謎を追う』~関東の大塚初重先生が、関西の古代の天皇陵について語った一冊。興味深い内容です~
  • 『平城京の住宅事情: 貴族はどこに住んだのか (歴史文化ライブラリー)』~「平城京は身分が高いほど一等地を与えられた」こうした通説を再検討。とても興味深い内容でした~
  • 『水洗トイレは古代にもあった―トイレ考古学入門』~遺跡のトイレ跡から当時の人々の生活を調査。素朴な水洗トイレなど面白い!良書です!~
  • 『謎の古代豪族 葛城氏(祥伝社新書326)』~天皇家の外戚として栄えながら、突如滅亡した葛城氏。その実像に丹念に迫った一冊~
  • 『はじめての土偶』~奇抜な造形が愛らしい!ビジュアル多めの初心者にもお勧めの「土偶」ガイド本です!~
  • 『大人の探検 古墳』~大人の探検シリーズ一冊目は古墳。読みやすい会話形式で、適度に専門的。オススメです!~
  • 『暗黒神話 (集英社文庫―コミック版) 』~伝奇漫画の巨匠・諸星大二郎さんの、古代神話モチーフの作品。土着のうす暗い雰囲気がいい!~






  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ