はじめての土偶
奇抜な造形が愛らしい!ビジュアル多めの初心者にもお勧めの「土偶」ガイド本です!
ビジュアル多めで分かりやすい、初心者も楽しめる「土偶」ガイド本です!
縄文時代に多数作られた土偶は、その造形の奇抜さ、ユニークな表情、素朴な質感など、見ているだけで面白いものです。そんな土偶たちを、大きな写真とともに紹介し、専門用語を用いずに分かりやすく解説しています。
さらに、「ポーズをとる土偶」「動物顔の土偶」「仮面土偶」「赤い土偶」など、特徴的なものをグループ化して見せてくれますから、特徴が把握しやすいですね。
これまで土偶に関する本は何冊も読んできましたが、その中でも圧倒的に分かりやすく、たくさんの方に勧めたい一冊でした。
説明文:「●土偶ってこんなに面白いものだったのか! ●
両手を握り合わせ、まるで祈りを捧げているかのような「合掌土偶」、つり目とおちょぼ口が可愛らしく、プロポーションはため息が出るほど美しい「縄文のビーナス」、アスリートのように完璧に均整のとれた姿をもつ「縄文の女神」……。ときに「可愛い! 」と思ってしまうものから、ただならぬパワーを感じさせるものまで、全国にはたくさんの土偶があります。
土偶といえば歴史の教科書で見た、目の大きなずんぐりむっくりの宇宙人みたいなアレの印象ばかりが強い、というかたも多いでしょう。しかし、日本各地では、造形的魅力に非常にすぐれた土偶が、多数出土しているのです。その土偶たちの最大の魅力とは、一度見たら忘れられない不思議な造形でしょう。
本書では、国宝土偶をはじめ、選りすぐりの土偶たちを、大胆かつ楽しいビジュアルで紹介しています。見るものの心をとらえて離さない圧倒的な存在感をもつ土偶たち。縄文人の作り出したドッキリな人たちを、ご覧ください。」
縄文時代の人々が、祈りや願いを込めて作った(そして壊した)土偶たちは、さまざまな思いを背負いながら存在しています。素朴でありながら呪術的で、何とも不思議な気分になりますね。土偶とは何なのか、なぜ作られたのかなど、解説のテキストもシンプルで分かりやすいですから、とても参考になりました。
東京国立博物館で開幕する「日本国宝展」(2014年10月15日~12月7日)では、国宝に指定された貴重な土偶5体(合掌土偶・縄文のビーナス・中空土偶・縄文の女神・仮面の女神)が勢ぞろいして展示されたりします。もちろん本書でもすべて写真入りで掲載されていますので、その予習としても最適です。
土偶に惹かれる方は必見の内容ですので、ぜひ手にとってみてください!