郷土LOVE (角川文庫)
MJが語る47都道府県。「ほぼ日」連載だったもの。実用性はゼロだけど、やっぱり面白い!
奇才「みうらじゅん」さんが、全国47都道府県を思うがままに語っていく企画。2007年に人気サイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で掲載された『みうらじゅんに訊け!―この島国篇―』に加筆訂正したものだそうです。
まずはみうらさんがどの都道府県を語るかのクジを引いて、その土地についてノープランで語りだす…というもの。都道府県ごとに4~8ページくらいの量を語り尽くしています。CSの番組「勝手に観光協会」などで全国を旅しているみうらさんとはいえ、瞬時に仏像・奇祭・遺跡・珍スポットなど、よくそれだけの情報が出てくるものだと関心してしまいます。
ただし、「どこぞのウナギは不味かった」などの役に立たない情報がほとんどですので、実用性はほぼありません!「この土地にはこんなものがあるんだ」という発見はありますが、それが郷土LOVEと言えるものか微妙なところですねw
説明文:「行った場所、行った場所で発見があって、僕は出来る限り圧倒されたいって思ってた―。仏像、ゆるキャラ、祭り、名所旧跡、うまい店にちょっと変わったお土産品。気になるものを追いかけて日本中を旅し続けるみうらじゅんが、47都道府県すべての見どころを、持てる限りの知識を披露して解説しました。あなたの住む場所や故郷にも彼は訪れ、きっと楽しんで過ごしたはずです。郷土への愛あふれる、みうらじゅん的県民論。旅のお供にもどうぞ。」
読んで面白かった「静岡県」編の一部を意訳してみます。
みうらさん「ぼくは、ギリギリがTOKIOなんです。TOKIOのメンバーはギリギリ分かるんですが、嵐以降はもうわからなくなっています。みんな新しいグループの人たちの名前ってスッと覚えるでしょ?だけど、次郎長一家の何人が言えるんだ、ってことなんですよ。問題は。もっとさかのぼれば、例えば釈迦の十大弟子もそうです。ぼくは最近、思うんですよ。KAT-TUNよりも、清水一家が前じゃないのかな?」
こんな話ばっかりですw
「登呂遺跡にある復元したわらぶきの住居を観て『よく残ってるよね』って言う人がいるけど、あれはあとからです」
「実際、記念館には、しらみつぶしに行っています。なぜなら将来的に、『自分が記念館を建てなきゃいけない』ということを念頭に置いて生きているからです。」
「(沖縄の)伊良部島へ行って、すぐにカメラをぽーんと置きました。沖縄はサブカルを一掃してくれます。サブカルでお悩みの貴兄に『沖縄に行け、しかも離島に』と言いたいです。何もないぞ、お前の探しものは、机の中も、引き出しの中も、どこを探してもない。『それよりぼくと踊りませんか』、そう沖縄は言ってくれます」
などなど、MJ(=みうらじゅん)らしいキーワードが続出しますので、お好きな方はぜひ!