2013-02-02
大奥 (第1巻)
話題の男女逆転大奥。不思議な世界観が破綻なく描かれていてすごい!面白いです!
「男女が逆転した大奥」という奇抜な設定で、ドラマ化・映画化もされている超人気コミックス。レンタルコミックで最新の9巻まで読了しました(連載は続いています)。
同じよしながふみさんの『きのう何食べた?』(書評はこちら)を先に読んでいてとても面白かったのですが、大奥はあまり好きではない江戸時代ですし、男だらけの大奥なんて設定がイマイチ気持ち悪いし、映画化されるような作品に飛びつくのもアレだし…などと後回しにしていましたが、さすがは人気作ですね。まぁ面白いです!
説明文:「男女逆転大奥。 将軍は女、大奥には美男3000人。 よしながふみのSF大河ロマン第1巻。」
ネタバレになりますのであまり詳しくは書きませんが、大奥が男女逆転してしまったのは、ただのSF的な妄想ではなく、ちゃんと理由があります。そんな不思議な世界観が破綻なく描かれているんですから素晴らしいですね。
物語は、三代目将軍の家光の時代から、多少時代を前後しながらも、史実に合わせて進んでいきます。将軍(女)や老中(女)と、お付きの者(男)や側室・正室(男)たちが、愛や地位や名誉をかけて人間模様を繰り広げるのですが、ひどいドロドロのメロドラマにはなっていませんので、男性でも読みやすいでしょう。
私はこの時代の大奥についてはほとんど知識はありませんでしたが、この漫画を読んで正統的な大奥のお話も読みたくなりました。映画やドラマは知りませんが、漫画は本当に面白いですから、食わず嫌いしている方はすぐに読んでみるべきです(笑)