
ランド 1 (モーニングKC)
四ツ神さまに囲まれた小さな古い村が舞台のファンタジー漫画。雰囲気あります!
村の四方を巨大な四ツ神さまに囲まれた小さな村を舞台とした、不思議なファンタジー作品。
凍てつく風を吹く北の神、東の神は洪水を起こし、南の神が暴れると日照りが、西の神は人を食い殺す。神々の怒りをかわないように、人々は狭い村に暮らしています。外の世界に興味を持つ、主人公の少女によって少しずつその世界の仕組みがあかされていって……。
現在、1巻(かなり分厚いです)まで出ていて、まだ作品は完結していません。続きが気になる作品です!
説明文:「その村では、人は必ず50歳で死を迎える。村人を縛るしきたり、「あの世」と呼ばれる山の向こう。双子の姉を生け贄に捧げられた少女・杏。獣の皮をかぶった役人達が取り仕切る「この世」と呼ばれる村で神に見守られて暮らす人々。そして、不思議な山の民。杏が見つめる先には希望も絶望もある。この物語で描くのは山下和美が抱く、日本という国への不安。『天才 柳沢教授の生活』『不思議な少年』で人間を見つめ続けてきた山下和美が挑む新境地。この閉ざされた村が舞台の物語で描き出そうとするのは、人間社会の恐ろしさと生きることへの希望。NHK『浦沢直樹の漫勉』での”産みの苦しみ”の姿も話題を呼んだ本作は、著者自らも「はじめての挑戦」という意欲作です。」
『天才 柳沢教授の生活』『不思議な少年』などの作者・山下和美さんの最新作ということですが、私は前作を読んでいませんので、その違いなどは分かりません。
こうした日本の過去の村を下敷きとして、民俗学的な古いしきたりや、そこにSF的な要素を加えていてとてもいいですね。この世とあの世が近い位置にありながら、決して人は行き来できなかった世界、そして50歳で死を迎える世界というのも、日本のどこかにあっても不思議はなさそうです。
不思議な世界観に引き込まれる作品です。興味のある方はぜひ!