
2015-09-06
うせもの宿 1 (フラワーコミックスアルファ)
人々が失くしたものが見つかる宿を舞台にした、静かで雰囲気のある作品
人々が失くしたものが必ず見つかる宿「失せもの宿」を舞台にした作品集。少女のような女将さんや、案内人・松浦などを中心に、短編形式で不思議な人間ドラマが展開されます。『式の前日』『さよならソルシエ』など、話題作が続く漫画家・穂積さんの作品。コミックス2巻まで読了しました(次の3巻で完結するとか)。
説明文:「式の前日、さよならソルシエの穂積、最新作。少女のような女将さんがいる古い宿。そこを訪れる客は、失くしたものが必ず見つかるという。不思議に満ちた「失せもの宿」で起こる数々のドラマ、そして秘められた謎とは――。デビューコミックス「式の前日」、連載第1作「さよならソルシエ」が大ヒットの俊英・穂積が描く、驚きと感動の和風ファンタジー。」
ネタバレになるのであまり詳しいことは書きませんが、穏やかで質のいい人間ドラマを丁寧に描いた作品です。ただ、ファンタジー作品としてはやや世界観が単調で、もう少し深みが欲しかった気もします。ただ、ストーリーも絵も美しいですし、読んだ印象は悪くありません。興味のある方はどうぞ。