2012-07-13
雑貨屋さんになりたい―小資金で始める&続けるショップ経営のABC
憧れの「雑貨屋さん」を小資金で開業するための実践的なノウハウたち
女性の人気の職業「雑貨屋さん」を開業するための実践例とマニュアルが掲載された一冊。筆者は、雑貨店の店長職を経て、雑貨店立ち上げのアドバイザーやプロデューサーとして活躍なさっている方だとか。サブタイトルに「小資金で始める&続けるショップ経営のABC」とあるように、小さな資本で無理せずに開業できるようなプランが提案されています。
店舗探しのコツ、届け出書類、発注方法、仕入先の見つけ方、海外との取引、委託販売の受け付け方、開店後の販促方法など、基本的な項目には全て触れられています。また最も重要な点であるお店のコンセプトの決め方についても、しっかりとページを割いています。何軒もの雑貨店の立ち上げを見守ってきた筆者ならではのノウハウも語られています。
第一章には「成功する雑貨屋さんのケーススタディー」として、全国の人気店が紹介されるとともに、開業時の具体的な数字が掲載されているのも参考になりますね。開業資金の内訳、資金の調達方法、客単価と来客数、月商など、具体的で分かりやすいです。カラー写真入りで紹介されていますので、お店の雰囲気がイメージしやすいのもいいですね。
ただ、外から見れば華やかで楽しそうな雑貨店ですが、実際にやってみたらここでは書き尽くせないようなご苦労もあるんでしょうが、そういった点にはほぼ触れられていません。自宅を改装して営業をはじめるだけでも数百万円の資金が必要となるんですから、冷静な視点も忘れずにすべきでしょう。
※余談ですが、最近この手の本ばかりを読んでいますが、私は雑貨店をオープンさせてみたいというような野望はありません。この業界で頑張っている方々のお知り合いも増えましたので、最低限の基礎知識を集中的に吸収しようとしているんですw