2012-02-20

日本の古代王朝をめぐる101の論点

古代の10個のテーマと10の論点。いつか読み直してみます

古代史の争点となっているテーマについて、識者の方たちが項目別に簡潔に解説していく一冊です。大きなテーマは、邪馬台国・征服王朝・統一王朝・継体王朝・推古王朝・大化改新・壬申の乱・女帝王朝・藤原王朝・古代王国の10個。それぞれについて、10の論点に絞って語られていきます。

書き手が途中で入れ替わること、時代によっては論争の真っ只中で数多くの論が紹介されたりすることなど、どうしても読みづらいパートが出てくるのが残念です。私自身の知識不足もあり、古代の王朝の変遷のあたりは理解しづらい内容も多めでした。もう少し知識をつけてから読みなおせば、より楽しめるのかもしれません。

ただし、写真のキャプションに明らかな間違いがあったり、チェック漏れによる簡単な誤字があったりするのが興ざめでした。それほど細かくチェックするタイプではないのですが、単純なミス(1字だけ消し忘れていた…など)5ヶ所くらいはあったような。こういうところは残念でした。


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