2012-02-04

小金銅仏の魅力―中国・韓半島・日本

画像も多数。小さな愛らしい小金銅仏が集まりました!

像高10~30cm程度の「小金銅仏」を集めた一冊。このサイズのものは個人の念持仏だったものが多く、比較的丈夫なため古い年代のものが数多く遺されています。日本に最初に伝来した仏像も、おそらくこのような形だったはず。中国や韓半島、そして日本で見つかったものなども含めて、全部で約200体の小金銅仏が画像入りで紹介されています。

何よりも素晴らしいのは、全253ページの半分を、画像での紹介に当てていることです。中国・韓半島・日本と、3つに分類して紹介されていますが、時代によって微妙な違いが分かるのがいいですね。三尊像タイプや集合タイプがあったり、単体でも台座付きだったりと、バリエーションが豊富なのが分かります。

個人的には、仏像に対してこんな言い方はしたくないのですが、とにかくどれも「可愛い」んですよ。古い時代に、難しい素材で小さな仏さまを作ったこともあり、デフォルメ具合が絶妙です。決してフィギュア扱いするつもりはありませんが、身近に置いておきたくなる方たちばかりですね。

この本の著者は、「京都の仏像」「奈良の仏像」などの著作のある村田靖子さんです。その巻末で、こんな本が出版されていることを知ったのですが、出版元でずっと欠品になっていたらしく、ずっと手に入りませんでした。最近になって店頭にも並ぶようになったので、本当に嬉しい限りです!小さな可愛らしい仏さまにグッと来てしまう方は、ぜひお買い求めください!

※この本に関しては、またブログなどでさらに詳しくご紹介したいと思います!

<追記>書きました!
【書評】『小金銅仏の魅力―中国・韓半島・日本』 (by 奈良に住んでみました)


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