
2016-07-20
南山城 石仏の里を歩く
石仏の里・南山城の丁寧なガイドブック。散策したくなります
京都と奈良の間に位置し、住所的には京都府ながら、古くから奈良の文化を色濃く受けてきた「南山城」地区。このエリアはさまざまな石仏の里として知られており、本書は点在する石仏を巡れる優れたガイドブックです。
同様の本はこれまで何冊が出ていますが、内容も新しく、マニアックすぎずシンプルすぎず……と、ちょうどいい感じ。使えます!
説明文:「一日歩いて「ほっこり」と・・・古道の石仏ウォーキングガイド!木津川に沿った古道を歩く。山間の集落をぬけて、広がる茶畑の間を縫って進んで行くと石仏に出会う。石仏が佇む風景には、ほっこりするやすらぎを憶えた・・・。京都と奈良の狭間で、独自の文化を育んできた南山城の石造物探訪記。南山城から伊賀へ越える古道10コースを写真と地図、コースプランを交えてご案内します。 」
本書では、南山城地区を以下の10のルートにわけて紹介しています
●加茂街道 ●当尾南部 ●当尾街道 ●伊賀街道 神童寺越え ●伊賀街道 海住山寺越え ●伊賀・信楽街道 ●金胎寺と鷲峰山越え ●笠置山参道 ●伊賀街道 木津川南側の道 ●伊賀街道 伊賀越え
冒頭にわかりやすい解説とマップがあり、そのルートに従って石仏・石塔・石碑・町石などを順番に見ていくイメージです。簡単とトイレや観光の情報なども入っていて実践的ですね。この本を片手に歩きに行きたくなりました。
また、写真も豊富で解説もしっかりとしているので、(地味めな内容ですが)読んでいるだけでも楽しいです。石造物に興味のある方はぜひ手にとってみてください!