2012-01-24

へんないきもの

世の中の珍妙な生物を集めた大ヒット作。さすがの面白さです

知れば知るほど珍妙に思える生物たちを、文章:早川いくを氏、イラスト:寺西晃氏のコンビで紹介して大ヒットした作品。私は同コンビの最新作『カッコいいほとけ』から先に読みましたが、『へんないきもの』はヒットするわけですよ。間違いなく面白いです。

不死身の生物として話題を集めた「ぼくとつな名前の超生命体クマムシ」など、この本がブームの火付け役になったのかどうかは分かりませんが、確かに改めて特長を見てみると変わっています。仮死状態になることで150度の高熱にも、絶対零度にも、真空にも乾燥にも、6千気圧にも放射線にも耐えるというスペシャル生命体なんですから、プロフィールを見るだけで楽しいですよね。また軽やかで、良い感じにふざけた文章がより「へんないきもの」感を盛り上げています。

この他にも、進化論から外れたような「アカエラミノウミウシ」、珍妙な形の「ヨツコブツノゼミ」、投網漁をするクモ「メダマグモ」、ほぼ全身が足の「ウミグモ」、1回食事を抜けば死んでしまう「トガリネズミ」、名前に反して裸でも象でもクラゲでもない「ハダカゾウクラゲ」など、どれも興味深いです。

気軽に読める一冊ですので、未読の方はぜひ!


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