
おとなの奈良 心を澄ます旅 (奈良を愉しむ)
聖なる山・巨木・祭りなど美しい写真メインで紹介。上質な「おとなの奈良」!
2014年から淡交社さんがスタートさせた「奈良を愉しむ」シリーズの一冊。
●奈良 大和路の紅葉(紹介記事)
●奈良 大和路 茶の湯逍遙(紹介記事)
●奈良 大和路の桜(紹介記事)
と続いてきて、第4弾は「おとなの奈良」がテーマです。タイトルからは内容がイメージしづらいですが、奈良県内の聖なる山、巨木、歴史あるお祭り、磐座などを、美しい写真をメインに紹介してます。私が知らなかった美しい景色も多数登場していて、奈良好きな方にはぜひ見てほしい一冊でした!
説明文:「〈ココロもカラダもリフレッシュできる旅〉〈山に、巨木に、水に、火に、古祭に癒される〉奈良といえば古寺や仏像というイメージが強いが、一方で豊かな自然に恵まれていることから、いにしえからの清浄で霊験あらたかな地も多い。本書はそんな奈良の魅力を、それぞれの場所の空気感を表現した美しい写真と基本ガイドで紹介します。「山を仰ぐ」「巨木に会う」「古祭に行く」「水に浄められる」「朝の過ごし方」「火に浄められる」「磐座を拝む」、などのテーマで章を立て、奈良の奥深い魅力を味わう旅へといざないます。 」
本書では、普通の観光ガイド本とはちょっと違った、より深い奈良の一面を紹介してます。
●山を仰ぐ -- 御笠山と春日原生林、白雲峯と高天彦神社、高見山など
●巨木に会う -- 満願寺の八講桜、高井の千本杉、来迎院の銀杏など
●古祭に行く -- 石上神宮の鎮魂祭
●水に浄められる -- 東の滝、鶯の滝、柳生下町の土曜垢離、龍鎮渓谷と龍鎮神社など
●清らかな朝を過ごす -- 春日大社 朝拝と早朝参拝、長谷寺 朝の勤行
●火に浄められる -- 往馬大社 火祭り、東大寺二月堂 修二会、大神神社 繞道祭など
●磐座を拝む -- 寶山寺般若窟、岩神神社、天岩立神社、岩尾神社
一般的に知られている、いわゆる観光スポットとは違ったセレクトですね。まだ目も心も肥えていない若い方であれば「何もなくて退屈」で終わってしまうような場所かもしれませんが、古くから先人たちが祀ってきたところですから、何かしらを感じ取れるはずです。
駅から遠く離れたような場所も多いですし、その地へ行くことすら簡単ではありません。しかし、あえてそこへ行くだけの価値がある、まさに「おとなの奈良」というのに相応しい土地でしょう。
単純に奈良の美しい写真が掲載された本と読んでも楽しいですし、実際に現地へ行くためのガイドブックにもなっています。お祭りの記事などは、ちゃんと関係者さんへ丁寧な取材もしていて見応えあります。素敵な内容ですのでぜひ手にとってみてください!