2015-03-02
いま行っておきたい秘境駅
その道の第一人者・牛山隆信さんの「秘境駅」本。初心者にも読みやすく、そそられます!
誰も住んでいないような、人里はなれた場所にポツリと存在する「秘境駅」。その第一人者である牛山隆信さんが「いま行っておきたい」という観点から、45の秘境駅を選び直し、美しい写真と読みやすいテキストで紹介した一冊。
私は鉄道全般についてはあまり興味は無いのですが、寂れた秘境駅の佇まいは何故か惹かれるものがあって、『秘境駅』シリーズ(書評はこちら)などの著作も読んでいます。紹介されている内容については、かなり重なる部分もあると思いますが、初心者には問題なく楽しめました。
説明文:「山奥の断崖絶壁や原野の只中、海辺にポツンとたたずむ人気ないホーム。列車は停まっても駅の乗降客はほとんどゼロ。そんな人里離れた鉄道駅を「秘境駅」と呼ぶ。鉄道の旅を楽しみたい方必読の書!秘境駅オーソリティが厳選!いま行かねばならない45の秘境駅を紹介!」
とにかく、ものすごいど田舎の駅ばかりが紹介されていますが、さすがに北海道のローカル線はずば抜けています。あの広い土地に線路を通し、適当な場所に駅舎を置くのですから、自然と秘境駅化しますよね。こんな駅で、一日に1本くらいしか来ないような電車を待つのも、不思議な気分になるんでしょうね。
本書では、もうすでに廃止された駅なども掲載されています。ここに紹介された現役の駅も、数年後にはさらに減っているかもしれません。正直なところ、行ってみたい……とはあまり思いませんが、朽ちていくのを待っているかのように佇む駅や線路の姿を見ているだけで、ちょっとノスタルジックな気分になれました。