
まんぷくローカルマラソン旅
マラソンのコミックエッセイ3作目。全国のユニークな大会へ出場します。初心者さんに最適!
人気のコミックエッセイストたかぎなおこさんによる、マラソンをテーマにした作品。『マラソン1年生』(書評はこちら)、『マラソン2年生』に次ぐシリーズ3作目です。
今回は単にレースに出場するだけではなく、全国のちょっと変わったレースに申し込んで体験してみるというのもテーマとなっているため、旅エッセイとしても楽しめます。コミックですからサクサクと読み進められますし、マラソン初心者さんにもとても分かりやすいでしょう。
説明文:「野菜を収穫し、みんなでカレーを作る「たんのカレーライスマラソン(北海道)」。田んぼのあぜ道、栗畑やぶどう畑を走り抜ける「小布施見にマラソン(長野)」。夕焼けと暗闇の中を走る「伊平屋ムーンライトマラソン(沖縄)」など、日本全国のユニークなマラソン大会をたかぎなおこが走ります! フィナーレを飾るのは「大阪マラソン」。食い倒れの聖地で大いに飲み、食べながら、果たして42.195kmを完走できるのでしょうか…!? 観光やグルメも盛りだくさんに詰まった旅をお楽しみください!」
日本全国の大会へエントリーして楽しんでいる方も少なくありませんが、本書はその楽しさが伝わってくるような内容ですね。地方で名物を食べて飲んで、翌日はレースを走って、温泉で一汗流して。とても楽しそう!
チームでカレーの材料を走って取りに行く&作る「たんのカレーライスマラソン」@北海道、夕暮れにスタートし、暗闇の中を走る「伊平屋ムーンライトマラソン」@沖縄など、日本各地の不思議な大会へ参加しています。また、予定していたレースが震災で中止になったエピソードがサラッと描かれていたりと、考えさせられるものもありました。
最後には、第1回の大阪マラソンを完走した記録で終わっていたりと、ちゃんと走っているシーンも描かれていますし、これからマラソンへ挑戦してみようという方にはいい刺激になるでしょう。もちろん練習は必要ですが、「このくらいのぬるさでいいんだ」という励ましになりそうですね。
このシリーズは好評のようで、まだ続編が登場するようです。気軽に読める内容ですから、ぜひ手にとってみてください!