2013-10-13
風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)
宮崎映画の原作はSFコミックとしても面白いです。映画の後の世界も読み応えあります!
宮崎駿監督の傑作「風の谷のナウシカ」の原作本。1982年から雑誌「アニメージュ」に連載されていたもので、全7巻で完結しています。アニメ映画が大ヒットしていますから、そのストーリーは有名ですが、映画版では語られなかったエピソードも多く、読み応えがありました!
簡単なあらすじを紹介すると、人類が「火の7日間」と呼ばれる最終戦争を引き起こして崩壊した後、地上は瘴気が充満する腐海に覆われ、人々は新たな生態系の隅で細々と暮らします。そんな世界で戦争が勃発する中、風の谷の族長の娘であるナウシカが、人類と自然の共存できる道を探していく……という、SFファンタジー漫画です。
こんな説明だと映画のストーリーそのままのようですが、映画で描かれたのは原作の2巻くらいまでの部分に過ぎません。原作とは少し流れも変わっていますし、あの後もナウシカの冒険は続いていくのです。ただし、物語の根幹が微妙に変更されている部分もあり、そういった違いを探しだすのも楽しみの一つでしょう。
戦争の虚しさをシリアスに描いていますから、小さなお子さんでは理解できないかもしれませんが、それだけ大人が読んでも考えさせられる深いストーリーになっているんですね。SFコミックの傑作といえるでしょう。前から面白いという噂は聞いていましたが、想像以上で驚きました!映画のファンの方にこそ読んで欲しいと思います。
大判のコミックなんですが、1冊410円(最終の7巻のみ530円)で購入できるのも、ちょっとお得な感じがして嬉しいです。図書館で借りてきましたが、いつか買い直して手元におきたいと思います。