2013-06-24
聖徳太子 (1) (中公文庫―コミック版)
「ベルばら」の池田理代子さんが描いた聖徳太子。比較的ストレートで読みやすいです
「ベルサイユのばら」で有名な池田理代子さん(Wikipedia)が描いた聖徳太子像。太子を主人公としたストーリーらしく、ところどころでエスパー的な描き方もされますが、特に気になるほどではありません。史実に沿っているかどうかはともかく、事情を知らない方が読んでも驚くほどではないと思います。
その一方の、聖徳太子モノの金字塔、山岸凉子さんの『日出処の天子』(Wikipedia)は、超能力者であったり、同性愛の香りがしたりと、かなり独自路線を突き進んでいました。どちらも面白い作品なんですが、盗作疑惑とかあったんですね。調べてみて初めて知りました(池田理代子『聖徳太子』盗作検証Wiki )。
そんな事情はありつつも、池田版聖徳太子も十分に面白い作品ですから、この時代がお好きな方は読んでおく価値はあるでしょう。奈良の図書館であれば置いてある可能性がありますので、ぜひ探してみてください!
ちなみに、文庫版は5巻まで、旧版や新書版は7巻までと違いがあるようですのでお気をつけください。