ファラオの墓 (1) (中公文庫―コミック版)
少女漫画の巨匠・竹宮恵子さんの架空の古代エジプト戦記もの。これが35年前の作品とは!
古代エジプトを題材とした(架空の)戦記もの。1974年に連載が始まった作品で、作者は少女漫画の巨匠・竹宮恵子さん!ウチの奥さんが図書館から借りてきたので、つられて読んでみました。この時代の少女漫画は画風にクセがあってあまり得意ではないのですが、これはなかなか面白かったです!
説明文:「力だけが支配する四千年前の戦乱のエジプトを舞台とした歴史ロマン!国を滅ぼされ、復しゅうに燃えるファラオの子サリオキスの波乱に満ちた物語がはじまる。」
古代エジプト。エステーリア国はウルジナ国に攻め滅ぼされ、王子サリオキスはウルジナの奴隷となった。奴隷の中に多数存在する反乱分子により、サリオキスは指導者「砂漠の鷹」として対ウルジナ勢力を率いる存在とされた。一方ウルジナにおいて暴虐の王として恐れられるスネフェルは、実はサリオキスの妹姫である少女ナイルキアによって閉じた心を癒され、次第に民の心を知る名君として生まれ変わろうとしてゆくが、その矢先ナイルキアは非情な運命に見舞われる。多くの人々の栄枯盛衰の中、サリオキスとスネフェルは神が仕組んだ遊戯の如く、決戦のステージへと歩んでゆくのである。
Wikipedia「ファラオの墓」より
滅ぼされた国の王子と王女が、奴隷や囚われの身となったところから、敵国の王子とのロマンスなども交えながら復活を果たす…という、この時代の戦記ものにはありがちなお話です。絵もこの当時の少女漫画独特のクセがあって、見慣れない方にはややとっつきづらいかもしれません。
しかし、さすがは巨匠。ちゃんと読ませます。最後まで夢中になって一気読みしてました!35年も前の漫画ですから、今の若い方が読んだら退屈に感じられるのかもしれませんが、中年以上であればこのテンポも馴染めるでしょうw
私たちは近くの図書館で『ファラオの墓 (1) (小学館叢書)』(全3巻)を借りてきて読みました。今なら文庫本(全4巻)で手に入りますし、レンタルコミックスでも見つかるかもしれませんね。中古なら「ファラオの墓 全4巻完結」が千円以下のようですから、懐かしいと感じられた方はどうぞ!