山登りはじめました めざせ!富士山編
運動不足・体力ナシの女性漫画家が登山にはまるコミックエッセイ。気軽に読めます
体力も根性もない、運動不足・夜型の女性漫画家が、登山の楽しさを知って富士山に登頂するまでを描いたコミックエッセイ。全くの登山未経験者さんが、高尾山・木曽駒ヶ岳・立山・尾瀬・鎌倉アルプス・富士山・丹沢を登っていくという、とても楽しい作品でした。
説明文:「楽しい!美味しい!癒される!女子向けイマドキ山登りコミックエッセイ。
体力も根性の自身ナシの小心者ちゃんが、今話題の山登りに挑戦!ダイエット、リフレッシュ、癒しを求めて始めた山登りだけど、気づけばココロもきれいになってたようで…。女子による、女子のための山登りコミックエッセイ。」
作者の鈴木ともこさんは、小4から中2までを海外で過ごしていたそうです。よく考えてみると、この年代に日本を離れていると遠足すら行かないことになるんですね。
そんな彼女が登山を始めたのは、高尾山の山上にある夜景を眺めながらビールが飲める「高尾山ビアマウント」が目当てでした。リフトを降りてから1時間ほどで山頂にいけることを知って、成り行きで初体験してみたのです。それから少しずつ道具を買い揃え、山小屋に宿泊したり…と、登山の楽しさにはまっていきます。
いくつかのお役立ち情報も掲載されていますが、決して実用書とはいえないレベルです。しかし、初心者さんに山へ行ってみようかなーと思わせるくらい、山の楽しさが伝わってくるのがいいですね。登山をしていれば怪我をしたり命を落としたりする可能性もありますから、どうしてもいかめしい内容になりがちですが、こうした漫画は登山ファンの裾野を広げてくれますね。女性はもちろんですが、男性であっても気軽に手にとってみるといいでしょう。
200ページ弱で、お値段1,100円(税別)。あっという間に読み終える本にしてはお高くも感じられるかもしれませんが、山の楽しさにはまったら、これから何度も読み返すことになるかもしれません。ぜひ気軽に手にとってみてください。
なお、この本が好評だったのか、続編となる『山登りはじめました2 いくぞ!屋久島編』も発売になっているようです。屋久島のトレッキングも楽しそうですね。こちらもぜひ読んでみたいです!