2012-09-29

日本百名山 大台ケ原の四季

大台ケ原へ通いつめる写真家の作品集。日本有数の多雨地帯ならではの美しさです

大台ケ原へ通いつめている写真家・河本禎さんによる写真集。2012年6月に発売された第二作目『霧満ち、光溢れる 大台ケ原』に感動したため、前作となる2007年発売の本書も拝読しました。こちらも素晴らしいですね!

大台ケ原は、日本有数の多雨地方として知られ、立ち枯れた木が並ぶ荒れた山というイメージもありますが、河本さんの写真では、そんな厳しい自然の中に育まれた小さな生命や、一瞬の色が美しく捉えられています。山の天気は変わりやすいですから、そのショットを撮影するためにどれだけの苦労があったか、または奇跡的な偶然があったかと思うと、ちょっとした感動を覚えるほどです。

この写真集では、季節ごとに移り変わる大台ケ原の様子が収められています。雲海や夕暮れ、苔や若葉など色んな被写体がありますが、私が特に好きなのは雨の気配が感じられる写真たちです。大台ケ原クラスになると、そぼ降る雨どころではなく、身の危険を感じるほど雨が降り続いたりすると思いますが、その雨が多種多様な生命を育み、緑を活き活きと魅せてくれています。雨の中でじっとカメラを構える姿を想像するだけで、頭が下がる思いですね。

本当に美しい写真たちばかりですから、興味のある方はぜひ!奈良の図書館などでも見つかると思います。

『<$MTEntryTitle$>』より

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