2014-09-07
やまとのかたち―井上博道写真集
亡くなった故井上博道さんの写真集。奈良の美しい風景、日常的な風景が収められています
新聞社のカメラマンからフリーへ転身、生涯変わらず奈良の風景を撮り続けた写真家・井上博道(はくどう)さん(2012年永眠)の写真集。美しい夕景、一面が真っ白に塗りつぶされた雪の朝など、ドラマチックな作品とともに、日常的なカットも多数掲載されており、奈良在住の方らしい作品がまとめられています。
説明文:「奈良の街を歩いていると、何げない所に、ふと都を感じる。一本の木や草花にも気品がある。今も訪れるものに心の安らぎを与えてくれる秘密は、そこにあるようだ。古代から流れ続ける“日本のかたち”の原像を、奈良在住の第一人者が撮りまとめた意欲的写真集。」
ちなみに、このシリーズは2冊あり、『やまとのかたち』では、西ノ京・平城京・東大寺・春日を、もう一方の『やまとのこころ』では、飛鳥・山の辺の道・室生・長谷・葛城を撮影した作品を収録しています。
いずれも飾らない奈良の風景が収められていて、素晴らしい作品ばかりでした。この本はやや古いものなのでなかなか見つからないと思いますが、奈良の図書館や書店であれば、井上博道さんの作品集はほぼ置いてあると思います。ぜひ手にとってみてください!
豆知識ですが、奈良市内、大阪市などに数店舗を展開する、奈良の手織麻布・麻小物・麻雑貨のお店「幡・INOUE」さんは、井上博道さんご夫婦が経営なさっていました。素敵な和の雑貨が見つかりますから、ぜひ行ってみてください!