2012-03-31
般若心経 (まんがで読破)
さすがの「まんがで読破」も般若心経は手に余った感が
名作をポケットサイズの漫画で分かりやすく解説する「まんがで読破」シリーズ。買ったまま積んであった般若心経を読んでみましたが、ほとんど何の予備知識も無い人間にとっては、かなり分かりづらい内容でした。般若心経という大きなテーマを、200ページに満たないマンガで解説するのが無理な話なんですけどね。
とあるお寺の小坊主たちと和尚さんが登場し、その修業の場面などの節々で般若心経の教えが語られていきます。もともと般若心経は、玄奘三蔵がインドから持ち帰った600巻に及ぶ経典「大般若経」を、わずか262文字に収めたもの。仏教の中の重要な教え「空」についてコンパクトにまとまっているため、重要なキーワードが多数登場します。四苦八苦、五蘊、色不異空・空不異色、不生不滅、是故空中無色などなど、見るからに難しい言葉たちですが、それらの説明がサラリとし過ぎているため、理解が深まりません。
内容を大づかみするには最適ですが、やはりもう一歩踏み込んだ内容の入門書から入るべきでしょう。般若心経については、また別の本も探してみたいと思います。