2011-10-25
写真紀行 日本の石仏200選
日本全国の石仏ガイド。不思議な形の仏さまも存在します
日本の石仏に関心を持って30年という、大阪生まれの著者による、日本全国の石仏ガイド。一般的に日本は「木の文化」だと言われていますが、こんな石の文化もあったのかと感心させられます。この本では、筆者が日本全国で拝した石仏から200を選び、写真と丁寧な解説文を添えて紹介しています。地域的な偏りはありますが、資料としても素晴らしいですね。
石仏というと、大分県臼杵市の石仏群が最も有名ですが、この一帯には素晴らしい石仏文化が豊富に遺されています。大きく、しかも風化せずに現存しているため、写真で見ても存分に迫力が伝わってきます。
また、著者さんは関西人ということもあってか、関西の石仏が129体、中でも奈良から71体が紹介されているという充実ぶりでした。ちょっと思い出すだけでも、滝坂の石仏群、五劫院の見返り阿弥陀、十輪院や石位寺の御本尊、大野寺の磨崖仏、頭塔の石仏など、奈良は石仏も豊富な土地であることが最新式できました。
また、奈良市高畑町洞にあるという「仏頭石(石塔の上に頭部。ペッツみたい)」http://goo.gl/vMTZdは、忘れずにお会いしに行きたいと思います!