今日も盆踊り
日本全国の「盆踊り」に参加した緩いレポ。想像以上に楽しそう!
日本全国の「盆踊り」に参加したレポ。私自身、特に盆踊りには興味はありませんでしたが、筆者が著名なミニコミ誌「野宿野郎」発行者かとうちあきさん、「恋と童貞」の小野和哉さんの共著と聞いて、何気なく手にとってみただけですが、意外と奥深い世界なんですね。ちょっと興味が出てきました(笑)
説明文:「ミニコミ『恋と童貞』『野宿野郎』編集長、日本全国をおどり歩く。秘境、奇祭、復活踊りに現代音頭、みんなたのしい盆踊り!人見知り男子とリズム感不安な野宿女子が、なぜかはまった盆踊り。各地の盆踊りの輪に入り、踊り好きの先達やあたらしく踊りをつくる人たちの話を聞き、地域や風土、歴史や文化を知り、ますますその魅力のとりこになっていくー。読めばもっと知りたくなる、そしてきっと踊りたくなる1冊です。」
主なテキストを書いている小野さんは、運動神経も良くない29歳の独身男性。誘われて盆踊りに参加してみたところ、照れながら踊っているうちに一心不乱になり、その楽しさに目覚めて、いつしかこんな本まで書くようになってしまったのだとか。
私はほとんど盆踊りの知識がないので、踊りの速さや難易度がいろいろあるということだけでも驚きました。踊りが簡単で覚えやすいもの、難易度の高いものなどいろんな曲があり、各会場でかかる曲が違うため、それぞれ傾向があるのだとか。
こうしたことは初心者にはハードルが高く感じられたりもしますが、その分だけマニア化する余地があるということですね。夏の週末ごとに行われることが多いため、各会場をはしごして回るマニアもいるのだそうです。
私はまだ参加したことはありませんが、東大寺二月堂の前で、毎年9月17日に催される「十七夜盆踊り」は開催される時期が遅めのため、「関西の踊りじまい」と呼ばれていると聞きます。結構なエリアから盆踊りマニアさんが集まってきているんでしょうね。興味が湧いてきました!
なお、本書では全国各地の盆踊りへ参加した記事が掲載されています。東京・佃島念仏踊り、福島・かんしょ踊りなどの正統的なものから、青森・キリスト祭のナニャドヤラ踊り、神奈川・米軍キャンプ座間の盆踊りなどの変わり種まで。もちろん、参加者も急増しているという、岐阜・郡上白鳥の徹夜踊りなどにも参加しています。
その中で、奈良県からは「十津川村の大踊り」が紹介されています。しかも、お手伝いの学生さんたちと一緒に泊まりこんで準備まで手伝い、小原地区と武蔵地区の2ヶ所の盆踊りで1日ずつ踊るという、なかなか本格的な参加方法でした。十津川の踊りは、男女ともに手に扇を持って踊るそうで、かなり踊りの難易度が高いのだとか。それぞれの地区ごとに曲や踊りも違っているなど、かなり奥が深いようです。いつか参加してみたいですね!
とりあえず「盆踊り」というものが、小学生の時に踊った記憶のある、単調なだけのいけてない踊りではないということは理解できました。かなり楽しいレポになっていますので、興味がある方はぜひ!