日本カセットテープ大全 (タツミムック)
昭和の懐かしいカセットテープを一堂に!CHFとかメタルテープとか懐かしい!当時の小ネタも満載
懐かしい昭和のアイテムを紹介するタツミムックのシリーズの一冊。『日本懐かし自販機大全』(紹介記事)、『日本懐かし10円ゲーム大全』(紹介記事)、『日本懐かしアイス大全』(これはまだ未読)などとありますが、どれも懐かしくてマニアック。中年にはたまらない内容ばかりです。
本書で扱う「カセットテープ」も、世代によって印象は違うと思いますが、いま40代前後の世代にとっては、まさに身近な憧れのアイテムだったでしょう。私自身は圧倒的に「SONY」派でしたが、TDKやmaxellなどの懐かしいカセットテープが紹介されていて、気持よく過去へタイプスリップできました!
説明文:「あなたはどんな音を、そしてどんな想い出を、「カセットテープ」に刻んできましたか?ノーマル、ハイポジ、メタル、SONY、TDK、maxell……時代に彩りを添えてきた、愛すべき記録メディアの集大成!エアチェックやレンタルレコードのダビング、自分だけのコンピレーションであるマイテープの編集……今でもそれぞれの心の片隅にある、“あの頃"の甘美な記憶をプレイバックさせる一冊。昭和という時代を語る上で欠かすことのできないアイテム「カセットテープ」について徹底的に掘り下げる、かつて類を見ないクロニクルです。音楽をめぐる様々なシーンで、いつもそばに寄り添ってくれた彼ら。カセットテープなくして、ぼくたちの青春時代はけっして語れない。」
本書の主な内容はこのようになっています。
■懐かしのカセットテープ小僧
■思い出のカセットテープカタログ
・ソニー編・TDK編・maxell編・その他のメーカー編
■カセットテープ考現学
■懐かしのテープグッズ狂想曲
■昭和カセットテープCMデータベース
■カセットテープヒストリー
■カセットテープの時代に会いにいく など
圧巻なのは、やはりカセットテープの写真と、その機能が紹介してあるページです。SONYでいうと、1972年発売の「C60」から始まり、その後のCHF、JHF、AHF、BHF、DUAD、METALLIC、HFなどへと続き、音楽ジャンル別(Pops、Classic、Rock)なども網羅されています。少ないお小遣いの中からどれを買おうか……と、店頭で散々迷った記憶が蘇りますね(笑)
録音環境もひどかったですし、テープごとの音質の差などは理解できていませんでしたが、(当然のことですが)ちゃんとそれぞれ違った技術が使ってあり、分かる人が聞き比べればちゃんと分かるのだとか。こういうことも大人になってから気づくことなのかもしれません。
TDK(ADとか)、maxell(UDなど)にも大きくページを割いて紹介していますし、富士フィルムの「AXIA」、太陽誘電の「That's」なども紹介されています。
また、「カセットテープあるある」的な小ネタも豊富で、ヘッド消磁器やレタリングシート、FMレコパルなどの音楽情報誌ネタなども散りばめてあります。その世代の方であれば思わず「懐かしい!」と口に出てしまうことは間違いないでしょう。オススメです!