2014-06-29

レトロ印刷の本 わら半紙、蛍光インク、ミシン製本…かわいくてアジがある印刷の楽しみ

孔版印刷を使った「レトロ印刷JAM」さんの使い方。味がある紙ものの作例が豊富です

「孔版印刷」という技術を使った、どこか懐かしいレトロ風味の印刷物がリーズナブルに依頼できる、大阪の印刷会社「レトロ印刷JAM」さん。ここで印刷されたクリエイターの作品や、おおまかな印刷方法の解説などを紹介した、ちょっとマニアックな一冊。

私などはほとんど触った経験はありませんが、改めて見てみると、紙の印刷物も色んな遊びが出来るんですね。パソコンやネットばかりを観てきた身としては、とても新鮮でした。


説明文:「わら半紙やクラフト紙に多色刷りでアジのある印刷ができるレトロ印刷。初心者でもネットから安く簡単に名刺やチラシを発注できるため、全国から依頼が殺到。今大人気のレトロ印刷でつくられた印刷物を紹介します。22色のインキ見本、人気クリエイターによるポストカードも挿入されています。」


本書では、印刷を依頼する方法なども解説されていますが、それほど詳しいわけではありません。プロの方たちがここの印刷を使って遊び心のある印刷物を作っていて、それが多数掲載されていますから、それを参考にアイディアを膨らませるというところまででしょう。

普通の印刷物とは違い、一色刷り・多色刷り、わら半紙やクラフト紙を使用するなど、色んなバリエーションが考えられます。色がづれたりムラになったりするのも味ですね。普通のプリントでは出ない、ひょっとしたら作者すら意図していないようなニュアンスが表現できそうですから、同人誌などの紙ものを触る方は覚えておくといいかもしれません。



【レトロ印刷の本 わら半紙、蛍光インク、ミシン製本…かわいくてアジがある印刷の楽しみ】の関連記事

  • 『ローカルメディアのつくりかた 人と地域をつなぐ編集・デザイン・流通』~地元密着「ローカルメディア」の運営方法など。参考になりました~
  • 『偶然の装丁家 (就職しないで生きるには)』~変わった経緯で装丁家になった矢萩多聞さん。こんな生き方もあるんですね!~
  • 『日本の最も美しい図書館』~美しい図書館41館を収録。静けさまで伝わってきそうな大判な写真が見事!~
  • 『“ひとり出版社”という働きかた』~全国のほぼひとりで運営される出版社。大変そう&楽しそう!刺激になります~
  • 『荒野の古本屋 (就職しないで生きるには21)』~東京・茅場町の古本店店主さんの人生語り。本好きとしては羨ましい生き方です~
  • 『あしたから出版社 (就職しないで生きるには21)』~一人出版社「夏葉社」島田さんの体験談を語った一冊。こんな生き方もあるんですね!~
  • 『活版印刷の本 凸凹感と活字を楽しむ かわいい活版印刷のデザイン帖』~人気クリエイターの「活版印刷」作品を多数掲載。唸るような素敵デザインの連続です!~
  • 『古典不要論への反撃!?書評劇場』~万葉学者・上野先生の古典・歴史中心の書評本。興味深い本がいっぱい!参考になりました!~
  • 『本で床は抜けるのか』~蔵書家ならではの悩みについて調べたルポ。筆者の大量の本はどうなる?引きこまれました!~
  • 『読まされ図書室』~女優・小林聡美さんが人から推薦された本を読み、感想を書き綴った一冊。いい企画ですね~
  • 『本の「使い方」 1万冊を血肉にした方法 (角川oneテーマ21)』~ライフネット生命CEOの読書術。硬派!本と真正面から対峙していて清々しいほどでした!~
  • 『自由に遊ぶDIYの本づくり リトルプレス! Zine! フリーペーパー!』~自分でフリーペーパーなどを作るノウハウと実例が詰まった一冊。具体的で分かりやすい!~


  • Twitterでフォローする
  • Facebookページを見る
  • Instagramを見る
  • ブログ記事の一覧を見る







メニューを表示
ページトップへ