2013-09-10
大和まほろばの山旅―奈良県北・中部の山
奈良の北中部の登山記録的な一冊。50余りの低山が紹介され、すぐに出かけたくなります
2000年に出版された、奈良県の北・中部の登山ガイド本。奈良盆地周辺の山を、1年半かけて集中的に歩いた記録だとか。参考タイムや簡単な地図なども掲載されていますが、どちらかと言うと山歩きの日記的な読み方をした方が楽しめる内容です。
説明文:「奈良盆地周辺の「たたなづく青垣の山」。記紀や万葉集に登場する山々とその山麓に点在する古い寺社。この山域は古代史探訪も併せたのんびり山行が楽しめる。約60山地図、参考タイム付きの完全ガイド。」
本書では、奈良盆地周辺の山々を、「東部」山の辺・大和高原、「南部」宇陀・室生・初瀬・飛鳥、「西部」金剛・生駒のエリアに分けて、50余りの山が登場します。それぞれ、簡単なマップとイラスト(または写真)、最寄駅・最寄バス停・参考タイムなどの情報が、4~6ページほど掲載されています。どれも日帰り可能な低山であり、私のような初心者レベルの者にはちょうどいいですね。
テキストの内容は、その時のルートの様子や見晴らし、トイレや自販機の情報などが日記的に書かれています。一昔前の出版物ですから、情報が幾分古くなっている部分もあるでしょうから、そのままガイドブックとして使用するのは怖いですが、登山好きな方のブログでも読んでいるつもりで追っていくと、なかなか楽しいですね。
私は奈良の山のガイド本としては、山と溪谷社の『奈良県の山 (新・分県登山ガイド)』に頼っています。情報が整理されていて、圧倒的に実用的ですね。そういったものとは別の意味で、奈良の身近な山を感じらる一冊ですから、雨が続いてお外へ出られない時などに眺めるといいですね(笑)