60歳からの青春18きっぷ (新潮新書)
中高年ののんびり旅に最適な「青春18きっぷ」。その使い方と50のモデルコースを紹介
大人でも使える格安切符「青春18きっぷ」の使い方と、モデルコースがたっぷりと紹介された一冊。同様の本は他にもいくらでもありますが、新書本だと持ち運びやすくていいですね。旅のお供になってくれる一冊でしょう。
説明文:「青春18きっぷを「若者の旅の道具」と思うなかれ。おじさん、おばさんが使ったって全然かまわない。いや、むしろお金も時間も自由になる中高年世代にとってこそ、使い勝手の良い切符なのだ。鈍行列車専用の18きっぷは、別の手段と組み合わせることで、可能性が無限に広がる。本書では、テーマ別に分けた50のモデルコースを紹介し、知って得する「裏わざ」も惜しみなく大公開。さあ、時刻表を片手に出発だ。」
本書の第1部は『「青春18きっぷ」入門』として、使い方や注意点、裏ワザなどを紹介しています。私自身、普段は鉄道にすら乗らない(車利用派)タイプですから、青春18きっぷを使ったことはありません。
「青春18きっぷ」なんて名前の切符ですが、18歳だろうが還暦を過ぎていようが、誰でも利用できます。追加料金ナシで利用できるのは、基本的に特急料金が不要な電車のみ。5枚綴りで販売されていて、1回分(1日)が2,300円相当となるため、それ以上遠くへ行けば普通の切符よりもお得な計算になります。1日の間であれば途中下車も可能ですから、そんなことを考えながらルートを組み立てるのが楽しいのでしょう。
第2部では『テーマ別モデルコース』として、東京や京都など、発地点を色々変えたモデルコースがたっぷりと紹介されていきます。名古屋発「斑鳩・奈良・京都をめぐる(一泊二日)」、大阪発「若狭日帰り紀行」、大阪発「四国遍路道、どん行巡礼(三泊四日)」などなど、その数は50にも及びます!
決して電車好きとは言えない私からすると、駅からバスやタクシーが別料金になるのも面倒な感じがしますし、途中で気になったところへフラッと立ち寄る気楽さも、やはり車の方が上ですから、今ひとつ完全に乗り気になりづらいんですよね。しかし、電車の車窓から外の風景を眺めている感覚は好きでしたし、懐かしいとも思います。また、電車で本を読むのが何よりも大好きでしたので、いつか本を読むためだけに電車に乗ってみたいとさえ思っていますw
…という私の読書感想文では何のお役にも立たないと思いますが、のんびり電車旅をしてみたい方は、こんな本で旅情を掻き立てておくといいかもしれませんね。交通機関はどうなるにせよ、のんびり旅に出かけたくなることは間違いありません!