2013-01-28

原色金魚図艦―かわいい金魚のあたらしい見方と提案

見て楽しい、読んでも楽しい金魚図鑑。さまざまな品種を美しい写真で紹介しています

さまざまな種類の金魚について愛情たっぷりに書かれた「ファンブック」とでもいうべき一冊。魚類が専門の金魚好きの大学教授と、金魚愛好会の方の共著で、マニア向けの小難しい内容ではなく、単なる飼育方法の解説でもない、初心者の私が見ていても楽しめる美しい金魚本になっています。


説明文:「一般にはめったに見られない特上品の金魚ばかりでなく、またどんな姿に成長するかわからない幼い金魚についても、その特徴や見所、将来の姿について金魚好きの二人が好みを加えて談義を交わし、紹介した図艦。」


後書きによると、このお二方は前作の『金魚―長く、楽しく飼うための本 (もっとわかる動物のことシリーズ)』という飼育書を上梓した直後から、この本は「水槽の向こうでじっとしている金魚を切り取って貼り付けた図鑑ではなく、水槽から出てきて自由に泳ぎ回っている金魚がイメージできる図鑑を作りたいね」というイメージを持っていたとか。まさに本書はその狙い通り、見ても読んでも楽しい内容ですね。

金魚を系統別に紹介しているページでは、和金型・蘭鋳型・オランダ獅子頭型・琉金型という大分類から、コメット・東錦・丹頂・水泡眼・ライオンヘッド・出目金・ピンポンパールなど、それぞれの品種を紹介しています。図版も大きめで美しいですし、解説文も難しすぎずに理解しやすいですね。個体の写真に添えられたコメントも、マニアらしい愛情が感じられます。

その合間には「金魚巡礼」という読み物が掲載されており、金魚の一大産地である愛知県弥富市の卸売市場や養魚場、金魚マニアのお宅訪問、金魚飼育に力を入れている高校の生物部の様子などが紹介されていて、そんな点も楽しく拝見できました。

私自身は金魚の知識はほとんどありませんが、この本は楽しいですね。金魚が飼ってみたくなったのはもちろんですが、この本を本棚の目立つところに置いておいて、何度も繰り返し手にとってみたくなります。これまで金魚に興味がなかった方も、ぜひ探してみてください!


『<$MTEntryTitle$>』より

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