2013-01-06

KANSAI大学博物館ガイド (P-Vine Books)

関西エリアの大学博物館あれこれ。仏教・芸術から天文台まで、一般利用も可能です!

関西エリアの大学に併設された博物館をまとめて紹介する一冊。先に出版された関東版『TOKYO大学博物館ガイド』の続編にあたります。

大学の施設というと、敷居が高くて入りづらいような印象もありますが、無料で入館できるものも多いんですね。本書では、無料(または低価格)で利用できて、卒業生や関係者以外でも利用できる施設が紹介されています。

説明文:「東京に続き、待望の関西版!ほとんど無料で入れる、関西エリアの大学博物館を80件を紹介!!「大学のもつ貴重なコレクションや研究成果を学外の方が気軽に見学することができる施設は、大学の素顔を知る場所として、とても大切であると思う。」著者まえがきより。「お城」がある大学から「水族館」がある大学まで、大学の所有する博物館、美術館、資料館など、誰もが気軽に楽しめて、ぶらりと立ち寄りたくなる施設を紹介します。」

表紙にも使用され、冒頭に紹介されているのは、武庫川女子大学の「甲子園会館」です。博物館というタイプの施設ではありませんが、フランク・ロイド・ライトの愛弟子である遠藤新が設計した、日本でも貴重なロイド式建築です。建物自体が紹介される機会は多いのですが、ここを見学するための情報(要事前予約・無料など)がしっかり掲載されているのもいいですね。

この他、個人的に興味のあるところでは、京都精華大学の「京都国際マンガミュージアム」、龍谷大学の「龍谷ミュージアム」、京都大学の「京都大学総合博物館」、大阪大学の「待兼山修学館」などが登場しています。奈良の大学からは、世界の生活文化が間近に見られる天理大学の「天理参考館」、さらに帝塚山大学の「付属博物館」、奈良学園のセミナーハウスでもある「志賀直哉旧居」などが紹介されています。

リニューアルされて有料施設として運営されているところも多いのですが、中にはそんな施設が一般公開されていることすら知らないようなものもあり、この本を参考に巡ってみたくなりますね。

中でも興味を惹かれたのは、2013年の大河ドラマ『八重の桜』の主人公である新島八重が設立に関わった「同志社女子大学史料室」と、その夫・新島襄の資料が見られる「同志社社史資料センター Neesima Room」です。土日や学校がお休みの期間は閉館になっているなど、なかなか行きづらい感はありますが、貴重な資料が無料で拝見できるそうですから、ぜひ覚えておきたいと思います。



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