
2012-09-15
私の山道具 (Hutte books)
山の女性誌『Hutte』の単行本化。コーディネートやギアを山の先輩女性が紹介します
山と渓谷社が発行する山の女性誌『Hutte』の内容を、単行本化した一冊。これから登山を始めよう、または始めたばかりという女性向けに、山の先輩女性8名が自身の装備やコーディネートを紹介していく内容です。
スタイリスト・漫画家・写真家・バイヤー・料理研究家などの職業の方たちで、テント泊の縦走くらいはこなしているような方たちばかり。職業も様々なので、山の楽しみ方も色々あって、読んでいて楽しい内容でした。皆さん、さすがにしっかりとした登山用のウェアやギアを使用なさっていますし、オシャレにコーディネートしているので、もっぱらユニクロ派の私などには縁遠い世界のような気もしますが、楽しそうなことだけは伝わってきます。
私自身はシリアスな登山などはしませんので、レベル的にちょうどいい(最近急激に増えた)女性向け登山雑誌を立ち読みしたりします。別に褒めるところでは無いかもしれませんが、本書ではおそらく一度も「山ガール」という言葉は使われていません。ヤマケイさんの意地みたいなものでしょうか(笑)
なお、後半にある「旅の思い出、そのまま残すご朱印帳」という4ページの企画が面白かったです。このページでは、御朱印帳に貴船神社の御朱印をいただいて、その前後のページに山のスタンプや写真を貼り付けたり、イラストを書いたりと、最近流行りのスクラップブッキングのような使い方を提案しています。御朱印の扱いが悪いと思われる向きもあるかもしれませんが、こんな使い方も今風でいいですよね。こんなちょっとしたミニコーナーもなかなか楽しく読ませます。
初心者女性向けに読みやすい言葉を選んで、イラストなどを多用して読みやすい構成になっていますので、山登りに少しだけ興味があるという方にもオススメです。