2012-07-10
リトルプレスの楽しみ
小さな有料誌「リトルプレス」を集めた楽しい一冊。続編も登場しています
個人で企画・製作・販売までを行う「リトルプレス」についての本。暮らし、旅、エトセトラ、誌上ギャラリー、アート、展覧会のカタログなど、様々なカテゴリーから、40種類ものリトルプレスが紹介されています。私の個人的な知り合いにも、フリーペーパーを作っている方は少なくないのですが、有料の小冊子となるとなかなか見かけません。有料媒体だけに、よく作りこんでありますね。それぞれ自由に作っているのが伝わってきて、見ているだけで楽しくなります。
詳しい製本の仕方などは掲載されていませんが、各媒体の詳細データが掲載されているのが参考になりそうです。発行サイクル・仕上がりサイズ・ページ数・発行部数・制作費用など、これからチャレンジしてみたい方にとっては、とても有益な情報でしょう。
色んなリトルプレスを見ていると、低価格で手に取りやすいものや、普通の出版されている本よりも高額なものがあったり、その辺りのバランスが微妙なところですね。やはり販路を確保するのが難しいと思いますが、色んな可能性がありそうです。
その続編となる『リトルプレスの楽しみ、のつづき―もっと見たい。作り方、楽しみ方。』も合わせて読みました。前作が2006年、こちらが2009年の発行で、掲載されているリトルプレスもより洗練された印象です。変形本なども登場しており、見ていて飽きません。
続編とは言いながらも、前作から順番に詠まなくてはいけないものではありません。簡単な作り方のページなどもありますので、こちらから先に読んでみてもいいですね。カタログ的に見られますので、興味がある方はどうぞ。