2012-05-23
図説 鎌倉歴史散歩
鎌倉の歴史を解説。古い本ですが内容は古びていません
やっと憧れの土地・鎌倉へ行けましたので、その復習として『NHK 美の壺 鎌倉』 http://goo.gl/8yBb0 を再読し、流れでこの鎌倉の歴史本を読みました。時代別・エリア別に詳細に解説してあって、鎌倉という都市の成り立ちから衰退、そして近世に文士が住みついて鎌倉文壇を形成したことまでが記されています。
この本では、鎌倉という都市の成り立ちを、源氏が鎌倉入りしたところから語り始めています。源頼朝の血筋はわずか3代で途切れ、北条氏による執権政治へと移っていくのですが、私はこの時代についてほとんど知識が無かったため、それ以上のことは知りませんでした。しかし、政権内部の権力闘争などが多数発生していて、比企氏・和田氏・三浦氏などが滅亡していたそうです。また、禅宗文化がもたらされたり、それと同時に新仏教が興り鎌倉で布教を求めたりしていますし、後には元寇によって幕府の土台が大きく揺るがされたりしてます。私の浅い知識よりも、はるかに激動の時代だったんですね。
そんな歴史の流れとともに、鎌倉武士の生活ぶりや都市計画などについても解説されています。鎌倉は狭隘な土地だけにメリット・デメリットがあったようですが、そんな概略が把握できて、とても役立ちました。
1993年出版ですからが、内容は古さは感じられません。Amazonでは中古が1円(送料は別途250円)から手に入るようですので、古くても構わないという方はどうぞ。他にも同種の本は出版されていますので、新しいものを探すのもいいですね。